3月9日に指宿港から鹿児島本港まで乗船した、種子屋久高速船ジェットフォイル「ロケット3」の簡単な乗船記です。
上の記事の、指宿から鹿児島への移動の様子です。
指宿でイーブイのマンホール巡りをした後、指宿駅の観光案内所にレンタサイクルを返却して、そこから徒歩で指宿港まで移動しました。
確か、駅から歩いて15分だったか20分だったかで着いたような。
指宿から鹿児島までの移動手段だと、指宿枕崎線の列車がメインとなりますが、今回は敢えて船で移動しました。
鹿児島と屋久島・種子島を結ぶジェットフォイルが1日1往復程、指宿港に寄港します。
鹿児島発が朝、指宿発が夕方となっています。
出港1時間ぐらい前から、指宿港の待合所で乗船券を発売するので、乗船券を買って船の到着を待ちます。
原則として予約が必要ですが、当日の便に空席があれば予約なしでも乗船券は買えます。
私はうっかり予約を忘れていただけです・・・。
指宿から鹿児島までのジェットフォイル運賃は、片道3,500円となっています。
指宿枕崎線の観光特急「指宿のたまて箱」が正規料金片道で2,800円なので、結構なお値段します。
出港10分ぐらい前になると、桟橋へ移動できるようになります。
桟橋は巨大な発泡スチロールで海面に浮いていて、桟橋の上でずっと立ってると揺れを感じてきます。
私は指宿港17時30分発の137便に乗船しました。
屋久島から来た便が、指宿に寄港するものです。
種子屋久高速船のジェットフォイルは全部で6隻あり、以下の船が就航しています。
- トッピー2
- トッピー3
- トッピー7
- ロケット1
- ロケット2
- ロケット3
所有している船名が違う理由ですが、元々は違う会社が所有していたのを、2012年に会社同士が合併して種子屋久高速船が設立されたからです。
「トッピー」はトビウオの意味で旧・鹿児島商船所有、「ロケット」は旧・コスモライン所有の船でした。
合併後も船名がそのまま継承されています。
なお、マリントラフィック等では映らないので、どの船が来るかわからなかったりします。
種子屋久高速船にはジェットフォイルの数と同じ種類の御船印があります。
が、乗船前に船の特定ができないから、どう買うのが正解なのか・・・。
今回の乗船では御船印を見送りましたが、次の乗船の際に全種類大人買いしようかと考えています。
その時は種子島か屋久島のどちらかから乗船したいですね。
屋久島からの船が入港しました。
来たのは「ロケット3」でした。
見た目に反して製造から30年以上経っている船で、調べたら1990年7月頃から就航しているようです。
私よりも1ヵ月ぐらい年上といったとこですね。
種子屋久高速船の船は、6隻全てがボーイング929という水中翼船となっています。
ジェットフォイルの愛称があり、そっちのほうが広く浸透している感はあります。
低速・停止時は普通の船と同様に浮力で浮き、速度が乗ると水中に沈んだ翼に揚力が発生して船体が浮上して離水、水中翼だけで高速航行します。
ガスタービン動力のウォータージェット推進となっていて、ジェット飛行機みたいな音がします。
それゆえ、船だけど飛行機と同等のメンテナンスが必要なんだとか。
桟橋に着岸すると、タラップを繋げて下船客を降ろした後に乗船します。
指宿から鹿児島まで、ジェットフォイルに乗船する物好きなんてそうそういまい・・・って思ってたら、私の他に3人ぐらいいました。
船内客室。
1階と2階に分かれていて、どちらもシートベルト付きのリクライニングシートが並びます。
航行中は飛行機同様に、シートベルトを着用します。
指宿港を出港したロケット3は、錦江湾を北上して鹿児島港へ向かいます。
客室乗務員の「本船、まもなく浮上します」という、ジェットフォイルならではの放送があったのが印象に残っています。
高速航行中の様子を動画で撮影してました。
この時点で船体が浮上しているので、ある意味では飛んでる状態です。
ジェットフォイルは時速換算で約80km/hで航行するので、普通に(下道の)車よりも速いです。
これは薩摩半島南部に高速道路の類がないのもあるのですが・・・。
桜島の近くまできてました。
鹿児島本港に近づくと、飛行機のように船体を傾けて旋回します。
旋回中の船内の様子。
飛行機の旋回のそれでした。めっちゃ傾く!
外から見ると、上の写真みたいな感じで船体を傾けて旋回します。
あと、高速航行中は船体が浮いているのが分かるかと。
外から見た写真は、いずれも去年12月に桜島フェリーから撮影したものです。
こいつもロケット3ですね。
ロケット3は鹿児島本港の南ふ頭に着岸し、下船しました。
水中翼が上げられた状態で係留されていました。
鹿児島本港発のジェットフォイルは、春ダイヤで16時台が最終となるので、この日の運行を終えて水中翼を上げていたようです。
ジェットフォイルは夜間は視界の関係で運行を行わないようです。
鹿児島本港のターミナル前からは、鹿児島市内各地に向かう路線バスの他に、福岡行き高速バス「桜島号」、熊本行き高速バス「きりしま号」も発着しています。
ちょっと離れた所に路面電車の電停があり、最寄り電停は「いずろ通」となります。
私はというと、ウォーターフロントパークを通って鹿児島駅まで歩きました。
鹿児島駅からは青春18きっぷを使って電車で鹿児島中央駅まで移動、そこからつばめはたちきっぷで九州新幹線に乗って、新八代駅に戻っています。