7月2日から4日にかけて四国は愛媛県に行ってきたので、そこに行くまでの道中で使った松山・小倉フェリーの乗船記みたいなものを。

 

 

この時の旅程は、まあぶっちゃけゴールデンウィークにまん延防止(ryで運休になって乗れなかった観光列車「伊予灘ものがたり」のリベンジ乗車が目的でした。

 

乗れなかった? 残念でした?

よろしい。ならば乗りに行くまでよ!!

 

 

伊予灘ものがたりに乗るためには愛媛県まで出向く必要があるのですが、ゴールデンウィークは大分県の臼杵まで行ってそこからフェリーを使ったのに対して、今回は北九州の小倉港からフェリーで松山に向かうルートで行きました。

 

福岡から松山までだと、

  • 福岡・北九州~今治・松山 夜行高速バス「道後エクスプレスふくおか号」
  • 小倉港~松山観光港 松山・小倉フェリー

の交通手段があります。

前者は福岡(天神・博多駅)から松山まで乗り換えなしで移動でき、運賃面でもこちらが安いという利点があり、後者は横になって寝ながら移動できたり船内の大浴場に浸かれるといった利点が挙げられます。

 

私自身、夜行バスが苦手というわけではないのですが、朝早くから動くので横になって移動したかったので今回は後者を選択しました。

 

 

フェリーが発着する小倉港に向かうべく、まずはJR鹿児島本線で北上しました。

来たのが811系リニューアル車。個人的にアタリな車両で幸先いいなと。

 

 

二日市駅で下車し、紫駅まで徒歩移動して、紫駅からは西鉄天神大牟田線で西鉄福岡駅へ。

この乗り換え、意外にも一般人にも浸透してて私以外にもやってる人がちらほらいました。

 

紫駅では「福北きっぷ」という、西鉄電車と高速バスがセットになった割引乗車券を購入します。券売機では売っていませんが、改札窓口で購入できます。

 

 

西鉄福岡駅直結の西鉄天神高速バスターミナルからは、1日に1本だけある18時40分発(平日は18時45分発)の小倉港行きの高速バス「なかたに号」に乗車しました。

西鉄天神高速バスターミナル発車時点で補助席を使わないといけないぐらいに混んでいましたが、中谷以北のモノレール沿線のバス停で次々降りていって三萩野の時点で乗客が私だけになっていました。小倉駅前に着く前に貸切状態になったことなんて今までなかったぞ・・・。

 

 

小倉港でバスを降りました。

 

 

待合所で乗船名簿を記入し、窓口で乗船券を購入します。現金の他にクレジットカード決済もできました。

待合所が狭いので、密回避のために乗船開始まで外にいました。

 

 

松山・小倉フェリーは2隻の船で松山観光港~小倉港間を毎日1往復運航しています。

通常両方向とも夜行で運航しますが、ドック入りのダイヤの時は1隻で回すため片道が昼行便として運行されます。

 

この日は「フェリーはやとも2」が充当されていました。

1987年製の30年越えで使われている船で、関西汽船→フェリーさんふらわあ→松山・小倉フェリー(石崎汽船の傘下)と運航会社が変わっています。

もう1隻は同型船の「フェリーくるしま」で、こちらも1987年製です。

 

小倉港ではタラップから車両甲板を介して階段を登って旅客区画へと上がります。エレベータの類はありません。

 

 

この日の宿となった、フェリーはやとも2の2等寝台。

2段ベッドになっていて、上段寝台は梯子を上るタイプのやつです。

 

もっとも、この日はこの部屋の利用が私含めて2人しかおらず、どちらも下段に割り当てられていました。

 

 

寝台を横から見た図。

 

 

寝台の照明のところにコンセントがあり、充電等に使うことができます。

 

 

この時は使っていませんが、2等客室はカーペット敷きにマットレスと毛布と枕が用意されています。

9月に再度乗船した際に利用・撮影したものです。

 

 

売店や案内所は旅客区画に上がってきてすぐのエントランスにあります。上級客室の鍵とかは案内所で受け取ります。下船時も案内所に鍵を返却する形となっています。

売店は夜にしか営業しておらず、御船印もそのタイミングでしか購入できないので注意。

 

なお、私が乗船した2021年7月の時点では御船印の販売はありませんでした。

 

 

電子レンジがポツンとおかれた謎のフリースペース。

かつてはここに軽食堂があったらしいのですが、2019年頃に行われた改装でフリースペースに転用されたらしい。

 

カップ麺とか売っている自販機があり、その自販機にお湯を出す機能が備わっているため、持ち込んだカップ麺を食べるといったこともできます。

 

 

「はやともの間」という名前がある、畳敷きのフリースペース。

テーブルと壁にコンセントが備わっていて、窓もあるのでネットとかやるのに便利そうな場所です。

 

 

展望デッキに移動して、石崎汽船のファンネルを眺めます。

 

 

フェリーはやとも2の浮き輪。

 

 

小倉港停泊時に展望デッキから眺めた、小倉の街並み。

ミクニワールドスタジアム北九州の照明が目立ちますね。

 

 

21時55分に小倉港を出港しました。

いつも新門司港からだったので、小倉港から離岸するのはなんか新鮮な感じがしました。

 

乗ってる船は全然新鮮じゃないけどな

 

 

程なくして、遠くに関門橋が見えてきます。

国内航路で関門橋の下を通過するのも、松山・小倉フェリーぐらいですね。

 

 

関門橋を下から眺めた図。

和布刈とかからでも下から眺めることはできますが、海の上から眺めたのは今回が初めて。

 

 

関門海峡を通過し、周防灘に出ました。

後は真っ暗な海を航行していくだけなので、寝台に戻って就寝しました。

 

 

起床したら、松山観光港に到着していました。

 

所定の到着時刻は5時となっていますが、7時まで船内休憩をすることができます。なお、人道橋が一旦切り離されるため、再度下船できるのは6時半以降となります。

 

二輪を含む車両の場合は、到着後に車両を港の指定された場所に移動させたのちに船内に戻って休憩という形になっています。

 

 

私は6時半過ぎに船を降りました。

徒歩乗船の場合、ターミナルから離れた場所に位置しているので長い通路をひたすら歩くことになります。

 

 

松山観光港からは松山の中心部に向かうリムジンバスも発着していますが、船内休憩を行った場合は接続するリムジンバスがありません。

リムジンバスがなくて結局タクシーを使っていったグループ客を見かけましたが、まあ・・・高浜駅連絡バスと伊予鉄道の郊外電車を使えば普通に行けるんだよなぁ。

 

 

松山観光港のバス乗り場の所に券売機があり、リムジンバスや連絡バスを介した伊予鉄道郊外電車の乗車券を発売しています。

私は大手町までの乗車券を購入して、高浜駅行きの連絡バスに乗りました。

 

 

バスを高浜駅で降りると、横河原行きの電車と接続します。

まあとりあえず来た電車に乗れば松山市駅までは行けます。

 

 

高浜駅の駅名標。

鉄道が伸びていない松山観光港が書かれているあたり、本当はそっちまで鉄路を伸ばしたかったんかなと思ったり。

 

 

伊予鉄の郊外電車に揺られ、私は大手町駅で下車しました。

この駅では市内電車に乗り換えることができますが、JR松山駅までは徒歩でも行ける距離です。松山観光港方面から市内電車に乗り換える場合、一つ手前の古町駅で乗り換えた方が安くなる場合があります。

 

この後は松山駅に移動し、観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車しました。

 

 

続きます。