JR九州の観光列車「36ぷらす3」に乗ってきたので、その時の乗車記を。
36ぷらす3は、JR九州が九州を反時計回りに1周するように運転している観光特急列車です。
1週間で1周するような経路になっていて、
- 木曜日赤の路コース 博多→鹿児島中央
- 金曜日黒の路コース 鹿児島中央→宮崎
- 土曜日緑の路コース 宮崎空港→別府
- 日曜日青の路コース 大分→博多
- 月曜日金の路コース 博多→長崎→博多
のように、各曜日ごとに運転区間が分けられています。
今回は土曜日の緑の路コースの宮崎空港から別府まで乗車しました。
緑の路コースは宮崎空港が始発なので、まずは宮崎まで行かないといけません。
宮崎空港直結の駅が始発なので、乗継が少なくて済んでかつ最速の飛行機を使って行くことにしました。
列車? や、あれ福岡~宮崎間だと時間かかりすぎて普段使いだと論外なので・・・。
というわけで、福岡空港から日本航空JAL3625便に搭乗して、一路宮崎へ向かいます。
飛行機を使えば、福岡空港から定刻だと約45分ぐらいで宮崎空港に到着します。この日は少し遅れて到着しました。
福岡~宮崎線は日本航空の他に、全日本空輸とオリエンタルエアブリッジ(全便、全日本空輸とのコードシェア便)が運行しています。
私は赤組マイレージの関係でJALを使いがちですが、オリエンタルエアブリッジ便にも乗ってみたいもの。
コロナのせいで宮崎空港内の売店はセブンイレブンしか空いておらず、とりあえず麦茶だけ買って空港直結の宮崎空港駅へ。
この日は雨が降っていましたが、ターミナル出て屋根で繋がっているので余程の横風でも吹いてない限りは濡れずに移動できます。多分。。。
宮崎空港駅に着くと、既に特急36ぷらす3が入線していました。
改札口には手作りと思われるボードもありました。
というわけで、3回目の36ぷらす3乗車となります。
緑の路コースは別府行きで運転され、宮崎県内だと宮崎空港・宮崎の2駅から乗車することができます。宮交シティ最寄りの南宮崎駅からは乗車できないので注意が必要です。
緑の路コースは宮崎空港始発なので、遠方から飛行機で来てそのまま乗車できるのが他のコースにはない特徴だったりします。
羽田・伊丹・福岡からだと間に合いますが、他の発地(関西・成田・中部・那覇)だと間に合わなかったりしますので宮崎で前泊しましょう。
2回目乗車の赤の路コースと同じく、今回も5号車に乗車しました。
フローリングなので靴を脱がなくていいのが楽とかいう、畳敷きの1号車や6号車のコンセプトを全否定するようなことを考えちゃいますね。
椅子は800系新幹線とほぼ同じようなやつなので、座り心地はまあ・・・うん。普通車として見るならいいんでしょうけれど、生憎これグリーン席なので・・・。
テーブルは食事前提の広げられるやつになっています。あと肘掛にコンセントが設置されてて充電することもできます。
宮崎空港駅からの乗車が思いのほか少なくて、4号車のラウンジカーを散策とかできました。
雨の日とかは4号車のカウンターで特産品の車内販売が行われることがあります。
使われているのを見たことがない、車内販売用のワゴン。
これ、どうも元々はANAで使われていたやつらしく・・・。
3号車にはビュッフェがあります。
天上には松ぼっくりみたいな飾り照明が。\コンニチハ/とかいいそう()
ビュッフェでカレーを買って席で食べました。温めてから提供されます。
列車の中で温かいカレーを食べられるのも殆どないんじゃないですかね。レストランのあるフェリーだと普通に食べれますけど。フェリーはいいぞぉ!
宮崎駅を発車してしばらくして、記念乗車証を兼ねたリーフレットが配布されました。
リーフレットの隣が実利用した切符ですが、今回はJR九州の株主優待割引を使っての乗車です。
36ぷらす3、割引がほぼないので株主優待割引を使って乗るのが一番安い説あります。株主優待券を仕入れる手間こそありますけど。
あとは以前はなかった36ぷらす3のワッペンっぽいのも同時に配布されました。マスクや服の目立つ位置に貼ってくださいとのことです。
このワッペンっぽいの、36ぷらす3の乗客であるのを示すやつで、恐らくは過去におもてなし停車駅で誤乗車があったと推測しています。
日豊本線を北上していきますが、この日は雨で景色がよく見えなかったです。
そんな中で見えたのが宮崎リニア実験線の跡。写真は北の末端部にあたる建物です。
宮崎リニア実験線は日向市と都農町にかけての約7kmにわたる高架橋で構造されていて、1977年から1996年にかけてリニア走行実験が行われていました。
現在はリニア実験は行われておらず、一部区間にソーラーパネルを設置したメガソーラー発電所として使われているそうです。
あとは緑に因んだ話として、飲み物のスコースの案内とかもありましたね。宮崎県が発祥らしいです。
門川駅に運転停車。
となりがトトロ
最初のおもてなし停車駅の延岡駅に到着しました。
延岡はイヒの会社こと、旭化成の企業城下町です。かつては高千穂に向かう高千穂鉄道が分岐していましたが、随分前に廃線になっています。
物販で宮崎銘菓のチーズ饅頭を買って席で食べました。
延岡駅を発車すると、日豊本線では一番閑散として宗太郎峠越え区間を走行していきます。
宗太郎越え区間、走破する普通列車が1日たった1.5往復しかなくほぼ特急しか走っていない区間です。
宮崎県を抜けて大分県に入って最初の駅の宗太郎駅に到着。特別停車駅として車外に出ることができます。
ホームの有効長が短いので、6両編成が入るとホームからはみ出てしまいます。なので、乗降は前2両だけで行っていました。
宗太郎駅、駅舎の類はおろか屋根らしきものもなく、雨の日は散策が大変でした。
まわりは民家があるだけで、少し離れた所に国道10号が通っています。
宗太郎駅の時刻表。
大分方面が佐伯行き普通列車が朝夜に1本ずつ、延岡方面に至っては始発と最終を兼ねた延岡行きが朝に1本あるだけとなっています。
ここまで本数がないと利用者がいるのか疑わしいレベルなのですが、まあ車がないと生活できない地域なので列車使う人なんて居ないんでしょうと思っています。宗太郎駅からだと上り列車に乗った時点で日帰りが不可能になりますもん。
日中時間帯に列車で降り立つ手段のない宗太郎駅ですが、36ぷらす3はその宗太郎駅に特別停車駅として日中時間帯に降り立つことができます。