22.一通の封書から…
新しい年になった
子どもたちも、新学期になり授業や部活で忙しい日々になった
わたしも同じ
日々の仕事と食事の用意。掃除、洗濯、買い出しが当たり前になっていた
月半ばのある日
一通の封書が来る。税務署からだ
封を開けると
「不動産の売却により譲渡所得税として230万円の支払いをしてください」
えぇぇぇ~どういうことだ?
思い当たることは、あの家だ
でも、あの家は、財産分与で前妻に所有権移転の名義変更しただけのはず
でも、これ以外に思い当たる節はない
いつものネット検索に頼る
自宅の所有権移転や売却については、税控除があるようだが
自宅以外の所有不動産については税控除がない
財産分与であの家を渡したと言っても、あの家を売って、売ったお金を財産分与として前妻に渡したものとなる
しかも、あの家はローンがなかったので、すべて売却時に利益となっている
その利益分には税金がかかるということだ
こんなことってあるかよ!
いきなり230万支払えって…
無料の税務相談できるところを調べる
近くの税理士さんに事情を説明し相談に行った
「うん この分の税金は払わないといけませんね」
「…何とかならないでしょうか?」
「お気持ちはわかりますが、無理です。支払わないとだめですね」
「……」
…撃沈…
すでに通帳のお金は、100万を切っている
いまの状況は、父親に頭を下げて、助けてもらっていても、生活はギリギリだ
どうやって払えばいいんだ
これから、子どもたちも大学に行くことになる さらにお金が必要になる
この状況で、お金を借りるのは危険すぎる
さて、どうする?…
…続く…
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