人間の意識、思考で出来ることはとても少ない。そのことに気づければ楽になる。 | 楽しく生きなきゃウソだろ!!!

楽しく生きなきゃウソだろ!!!

主に「引き寄せの法則」に関しての私見をつらつらと書いていきます

私たちの意識や思考は、船で例えれば、舵を動かすための舵輪(ハンドル)に相当します。
「おも舵いっぱーーい!」と言いながら回すアレです。

どの方角へ向かうかを考えて、それを船尾にある舵に伝えるための伝達手段でしかありません。
私たちの意識は船の進む方向を決めることが出来るだけなのです。
実際に波を切り裂く舵や、前進するためのスクリューや、それを回転させるためのエンジン動力は、私たちの意識や思考ではないのです。
船を実際に方向転換させ、前進させるパワーは私たちの意識や思考とは別のところにあります。
この船の例えでいう「船が方向転換し前進する」とは、私たちの「行動」を表しています。

私たちが犯しやすい間違いは、本来単なる舵を切るためのスイッチでしかない意識的な思考で、船を方向転換させようとしたり、前に進めようとしてしまうことです。

船が前進するパワー(行動するパワー)を目で見て確認することはできません。

もしあなたが船の操縦室にいたとします。
目に見えて確認できるものだけで考えれば、舵輪(ハンドル)を左右に回せば、船が方向を変えて前に進むように見えるでしょう。
しかし、当然のことながら、舵輪(ハンドル)は、船尾の舵にどの方向に向かうかを伝えているだけにすぎません。

私たちは、自分で認識できる意識的な思考だけで、船を好きな方向に向けて前進させることができると考えてしまいがちなのです。
目で見える範囲でしかない、船の操縦室(物理的な世界や自覚できる意識の場所)だけしか知らなければ、実際に船を動かしているのが舵やエンジンやスクリューなどの、操縦室からは見えない働きだということが理解できなくても無理もないでしょう。

私たちが認識できる物理的な世界を動かしている、その裏側にあるパワーについて知ることが大切です。
しかし、私たちの意識で確認できるものではありませんから、「存在を感じる」ということになります。それで充分なのです。
私たちの意識で捉えることができなくとも、常に船は舵を切り、前進する働きを持っているのですから。

私たちの意識、思考が出来ることはとても少ないのです。
「どこどこの目的地に向かう」という情報を舵に伝えることしかできません。
でも、そのことが理解できれば、とても楽になります。
私たちの意識、思考がすべきことは「実際に船を動かしているパワーに、行き先を正しく伝えること」だけしかないと気づくからです。
それだけができていればいいのです。それ以外にできることはないのですから。

意識や思考だけで全てを解決しようとしていた「操縦席の中の蛙」の状態では、いくら努力しても船は正しく動きません。
また、全てが操縦席の中で完結しているように見えますから、なんでも自分の意識的な思考でやらなければいけないと思いこみ、どこに手をつけていいかも分からない状態になります。

実際には意識で手をつけることはできないのですから、答えはでません。ただいたずらに見当違いなスイッチを動かしたりして「なんで船が正しく進まないんだ!」とイライラしたり落胆することになるのです。

「私ができることは、船を動かしている舵やエンジンやスクリュー(行動するためのパワー)に、私が決めた行き先を”正しく”伝えることだけ」

これだけをすればいいのです。
後は船の機能に任せればいいのです。
というより、任せることしかできません。

私たちがすることはひとつだけです。
全てを自分の意識や思考で解決しようとしていた時と比べたら、断然楽なはずですよね。