今回はこれらのニュースをお伝えしたい。
1つ目は、
「うるう秒」35年廃止へ システム誤作動リスクを排除―国連機関
国連機関の国際電気通信連合(ITU)は15日、1日の長さに1秒を加え、世界標準時と、地球の自転速度に基づく時刻とのずれを解消する「うるう秒」を原則2035年までに廃止することを承認した。「うるう秒」を巡っては、金融市場など、さまざまなシステムに障害を起こすリスクが指摘されてきた。システム更新などのため、必要なら40年まで期限を延長できる猶予期間も設けた。
世界標準時は正確に時を刻む原子時計で決められている。一方、「1日は24時間」の基準である自転速度は、地球上の自然の動きがもたらす影響などで徐々に遅くなっている。自転に基づく天文時と、原子の振動数で計る原子時との間のズレを調整するのが「うるう秒」で、誤差が0.9秒を超えると世界で一斉に1秒を足し、時刻を調整してきた。
である。
「うるう秒」は定期的に話題になってニュースで取り上げられるものであり、己としては、さほど興味は無かったが、いざ無くなると思うと、やや惹かれる物である。
2つ目は、
Xマスツリーは「レンタル」で シーズン後に返却、エコと両立―英
英ロンドンで、「本物」のクリスマスツリーを貸し出す店が話題を集めている。環境保護の観点から人工樹の人気が高まる中、天然樹にこだわる人々も同様に「持続可能なクリスマス」を過ごせるようになる。
この店はロンドン南部ダリッジにある「ロンドン・クリスマスツリー・レンタル」。イングランド中部コッツウォルズの農園で育てたツリーを鉢植えで貸し出している。借り受けた客はクリスマス期間中、ツリーに水やりをし、シーズン終了後に返却する仕組みだ。
2017年に店を開いたジョナサン・マーンズさんは、テロ対策を担当していた元警察官。毎年1月に廃棄されるツリーを見るたび悲しい思いにとらわれ、新商売を思い立ったという。AFP通信に「まともじゃないと言われそうなアイデアだったが、レンタルツリーに興味を持つ人は増えている」と手応えを語った。
返却されたツリーは、翌年のシーズンに備え農園で世話をされる。店を訪れた出版社勤務のジェス・サッコさんは「生活をもっと持続可能なものにしようと努めている。ツリーを買って捨てるより(借りる方が)すてきな選択だと思った」と話した。
である。
クリスマスツリーのレンタルとは、なかなかに面白く、興味深いものである。
このスタイルが広まれば、枯れてもいないまだ使えるクリスマスツリーが廃棄されずに済むからである。
借りたクリスマスツリーに問題が起きた場合等はどうなるのかは気になるが、総合的には良い取り組みと思う。
3つ目は
コンゴで流行のエムポックス、全世界に拡大の恐れ WHO
世界保健機関(WHO)は15日、コンゴ民主共和国で流行しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」が世界中に拡大する恐れがあると警鐘を鳴らした。
エムポックスは1970年に同国で初めてのヒト症例が確認された。アフリカ中央部から西部の複数の国では何年も前から流行している。同地域では動物由来の感染症が発生することが多い。
WHOでエムポックスの技術責任者を務めるロザムンド・ルイス(Rosamund Lewis)氏はスイス・ジュネーブでの記者会見で、「コンゴ民主共和国から世界中に感染が広がる事態を懸念している」とし、同国では今年に入ってからの感染疑い例がこれまでの年間報告件数の2倍超に当たる1万3000件を超え、死者は600人以上に上っていると明らかにした。
先週、カンボジアでも初の感染者が確認された。
ルイス氏によると、WHOは東南アジアを航行するクルーズ船内で感染が拡大したとみているが、まだ情報が不足しているという。
WHOは、エムポックスの感染者は主に、同性との性交渉を持つ男性や、1人または複数のパートナーと最近性交渉を持った男性だとしている。
である。
また新たな感染症の危機が起こると思うと恐ろしいが、今のところは、分類は性感染症であり、性に奔放的でなければ感染の恐れは無さそうなのが唯一の救いである。
しかし、感染症は様々な変異をするものであり、気をつけて行動しなければならないと思う次第である。
3つ目は、
6年前にスペインで不明の英少年、仏で発見され帰国へ
スペインで6年前に行方不明になり、今週フランスで発見された英国人のアレックス・バティ(Alex Batty)さん(17)が帰国することになった。仏当局者が15日、明らかにした。
英イングランド北部オールダム(Oldham)出身のバティさんは、2017年10月8日にスペインで目撃されたのを最後に行方が分からなくなっていた。この日は、母親と祖父と共に家族旅行を終えて帰国するはずだった。
仏南部の山岳地帯を今月13日午前3時に歩いていたところを、車を運転していた配達員に発見されて保護され、仏英両国の警察に身元を確認された。
警察は、親権を持たない母親のメラニー・バティ(Melanie Batty)容疑者および祖父のデービッド・バティ(David Batty)容疑者が2017年、スペインで休暇を過ごすと偽り、当時11歳だったバティさんを誘拐した疑いがあるとしている。
仏南部トゥールーズ(Toulouse)のアントワーヌ・ルロワ(Antoine Leroy)次席検事は、母方の祖母は渡航できないため、英国で再会することになるだろうとし、英国大使館と連絡を取り、「遅くとも16日か17日」にはトゥールーズか南西部ボルドー(Bordeaux)経由で帰国することになるだろうとの見方を示した。
英国メディアによれば、後見人を務める祖母のスーザン・カルアナ(Susan Caruana)さんは、バティさんが発見されたことに「安堵(あんど)し、喜んでいる」という。
ルロワ検事によれば、バティさんは母親、祖父とスペインとモロッコで過ごした後、フランスに渡った。
フランスでの2年間を含め、6年間は「スピリチュアルな共同体」で「放浪」生活を送り、同じ場所に数か月以上滞在することはなかったという。
バティさんは捜査官に対し、身体的な暴力を受けたことはないが、「5、6歳の時に性的虐待を受けた」と語っている。
祖父は半年前に亡くなり、母親が今度はフィンランドに行くと言い出したため、逃げ出すことを決意。トゥールーズに向かって4日間夜道を歩いていたという。
祖母はタイムズ紙に対し、母親と祖父がバティさんをスピリチュアルな共同体に連れ去ったのは、一般的な教育を受けさせず、主流からはずれた生活を送らせるためだと思うと語っている。
である。
記事の見出しは3カ国を巻き込んだ不思議な事件であるが、
内容はかなり深刻なものであり、親族が少年に非道な事をするものである。
恐らく、親権に関する問題が拗れに拗れた結果がこの事件なのであろうと思うが、
母親と祖父の行動は常軌を逸するものである。
早期に少年が自宅に帰還できる事を祈りたい。
4つ目は、
精神科の診療 オンラインでも対面と同等の効果 慶応大など研究
うつ病や不安症などの精神科の診療にオンラインでの診療を取り入れた際の影響について、慶応大学などのグループは、対面での診療と同等の治療効果があったとする研究結果を発表しました。
この研究は慶応大学医学部の岸本泰士郎特任教授を中心とするグループが国際的な医学雑誌で発表しました。
グループは全国19の医療機関の精神科に通院するうつ病や不安症、それに強迫症の患者199人を対象に対面だけで診察を行うグループと半分以上をオンライン診療で行うグループに分け、半年間、診療を行いました。
そして、患者の精神的な健康状態を測定するための国際的な指標を使って調べたところ、2つのグループの間に差はみられなかったということです。
さらにそれぞれの病気ごとの症状の重さや患者の満足度などについても詳しく調べましたが、対面での診療とオンライン診療に差はありませんでした。
このためグループでは、これらの病気についてはオンライン診療を取り入れても対面での診療に劣らない治療効果があることが分かったとしています。岸本特任教授は「精神科では差別や偏見を恐れ、通院できない患者も多い。今回の成果によってオンライン診療がより普及し、患者が選択肢として選べるようになってほしい」と話していました。
である。
コロナ禍が始まって以降、職場・教育の場等でデジタル化が進み、遠隔で様々な事が出来る時代になった。
その中で医療の場でも遠隔で様々な事が出来る時代になれば、患者の負荷が減り、医師の業務効率化も出来る筈である。
今回は精神科におけるオンライン診療の効果が判明した訳であるが、今後、技術革新が進めば他の科でもオンライン診療と対面診療の差が無くなると思われ、今後に期待したい。