ヒキニートニュース6 | ヒキニート活動報告日誌

ヒキニート活動報告日誌

このブログは、ヒキニートの平凡な日常を淡々と描く物です。過度な期待はしないでください。

今回は、先日、ヒキニートニュース4

 

で紹介したロシアの民間軍事会社ワグネルや、故プリゴジン氏の件について再度、お伝えする。

 

プリゴジン氏の遺体、密葬 墓地に金属探知機設置―ロシア

 

自家用ジェット機の墜落で死亡したロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏の密葬が29日、北西部サンクトペテルブルクで行われた。埋葬が終わり、広報担当はSNSで「希望者は墓参できる」と説明した。

 

 これに先立ち、地元メディア「フォンタンカ」は28日、市内の墓地の入り口にゲート型金属探知機が設置されたと報道。プリゴジン氏ら死亡したワグネル関係者の葬儀と関連した動きとみられていた。

 


 サンクトペテルブルクでは27日、ワグネル戦闘員だった元受刑者が「プリゴジン氏への弔意」を表すため自動小銃を発砲し、当局に拘束される騒動が起きた。葬儀は、会場にプリゴジン氏の支持者らが集結し混乱する可能性を考慮し、非公開で行われたもようだ。

 

プリゴジン氏葬儀“プーチン政権の決定で非公開”一部メディア

 

自家用ジェット機の墜落で死亡したロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、プリゴジン氏の葬儀についてロシアの一部メディアは、プーチン政権の決定で非公開になったと報じました。プリゴジン氏を英雄視するような世論を抑えるねらいがあったとする政府関係者の見方を伝えています。

 

 

プリゴジン氏の葬儀は先月29日、出身地のサンクトペテルブルク郊外で、親族や親しい友人のみで執り行われたと伝えられています。

ロシアの英字紙「モスクワ・タイムズ」は、先月30日付けの電子版で、複数の政府関係者の話として葬儀は、プーチン政権の決定で非公開になったと報じました。

葬儀を巡っては、ロシア大統領府とFSB=連邦保安庁の幹部が事前に協議し、プーチン大統領の側近の1人で大統領府のキリエンコ第1副長官も関わったとしています。

非公開を決めた理由として「多くの支持者が集まることなく、また、埋葬の様子がSNSで拡散しないようにするのが目的だった」としています。

また、首都モスクワなどでは、市民がプリゴジン氏らを追悼する姿が見られる中、「モスクワ・タイムズ」は、武装反乱を起こしたプリゴジン氏を英雄視するような世論を抑えるねらいがあったとする政府関係者の見方も伝えています。

一方、ロシアメディアなどは、墜落したジェット機にともに搭乗していたワグネルの軍事部門の指導者ウトキン氏が31日、モスクワ近郊の墓地に埋葬されたと報じました。

 

また、葬儀の前のニュースとして、

プーチン大統領、プリゴジン氏の葬儀に出席せず=報道官

 

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は29日、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏の葬儀にプーチン大統領が出席する計画はないと述べた。

 

大統領府は葬儀の日程を把握しておらず、葬儀は遺族の問題だとしている。

 

プリゴジン氏は先週、乗っていた飛行機が墜落し死亡した。ロシア大統領府はプリゴジン氏がプーチン氏の命令で殺害されたとする西側諸国の一部の見方は「全くのうそ」だと主張している

また、事故に関しては、

国際ルールに基づく調査せず プリゴジン氏搭乗機墜落―ロシア

 

ロシア政府は、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡した自家用ジェット機の墜落について、国際ルールに基づく調査を現時点では行わない方針を同機の製造国であるブラジルの航空当局に伝えた。ブラジル当局が29日、ロイター通信に明らかにした。

 

 モスクワ北西で先週起きた墜落では、プリゴジン氏とワグネル幹部2人を含む計10人が死亡。米欧はロシア政府の関与を疑っているが、ロシア側は否定している。


 国際民間航空機関(ICAO)によると、ジェット機の飛行はロシア国内の移動だったため、事故調査の手法などを定めた国際民間航空条約第13付属書として知られる国際ルールの対象ではない。ブラジル航空当局が先週、ロシア側にメールで問い合わせたところ、旧ソ連諸国でつくる国家間航空委員会を通じ、現時点で付属書に基づく調査を行う考えはないとの回答があったという。

「事件説」認める プリゴジン氏墜落死、関与は否定―プーチン政権

 

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏らが死亡した自家用ジェット機墜落で、プーチン政権は30日、人為的なものだった可能性に初めて言及した。6月に武装反乱を起こしたプリゴジン氏が「粛清」されたとの説について、政権は「全くのうそだ」(ペスコフ大統領報道官)と否定しているが、機上で爆弾がさく裂したという見立てを今後認めることもありそうだ。

 

 旧ソ連構成国でつくる国家間航空委員会(MAK)は30日、今回の墜落を監督当局として「調査していない」と説明。ロイター通信は、MAKが自家用ジェット機の製造国ブラジル側に、国際基準に沿った調査を行わないと通知したと報じている。ロシア連邦捜査委員会がプーチン政権の意を受けた捜査結果を公表し、事件の幕引きを図ることになるとみられる。

という報道が有る。

 

 

また、故プリゴジン氏自身については、

生前「殺害」予見か 未公開の動画明らかに―プリゴジン氏

 

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏が8月23日に自家用ジェット機の墜落で死亡する数日前、自身の「殺害」に言及した未公開の動画メッセージの存在が明らかになった。ワグネル系列メディアが31日、SNSに投稿した。

 

 

 プリゴジン氏は「私の生死や近況を話題にする人へ。8月下旬現在、休暇中でアフリカに滞在している」と報告。武装反乱で自身に内外の注目が集まる中、「私の殺害、私生活、収入などについて話したがる人々(に言いたい)。万事うまくいっている」と皮肉を込めて語った。

 


 機上の爆弾さく裂が原因と疑われる墜落などを具体的に予告していたわけではない。ただ、6月下旬の反乱前後から身に危険が及ぶ事態を想定し、安全に細心の注意を払っていたことを示すものと言えそうだ。

という報道が有る。

 

ここからは、己の推測であるが、

 

武装反乱後の故プリゴジン氏は、

 

・ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長、ロシア国防省への批判(実際はウクライナ紛争を引き起こした張本人であるプーチン大統領への批判

 

・今年6月のワグネルによる武装反乱

 

これらによって生じたプーチン大統領との関係の亀裂は修復不可能であり、武装反乱後の自分(プリゴジン氏)の命は無事ではなく、いつか「何か」が起きる事を予見していた

のかもしれない。

 

武装反乱後のプリゴジン氏は「何か」が起きるのを回避しようとしつつ、

ロシアにおける、武装反乱によって生じたワグネルの悪いイメージの払拭をしようとしていたのかもしれない。

 

これもまた推測であるが、そんなプリゴジン氏をプーチン大統領は疎ましく思い、何らかの手(政府の関与が発覚しないもの)で排除したのかもしれない。

 

また、故プリゴジン氏がロシアから隣国ベラルーシに拠点を移したワグネルについて、

ベラルーシの近隣国(ポーランド・バルト3国)がワグネルをベラルーシから追放せよと、ベラルーシ政府に要求した件

 


であるが、

案の定、ベラルーシのルカシェンコ大統領は以下のような反応を示した。

「ばかげている」 ワグネル追放要求の隣国批判―ベラルーシ大統領

 

ベラルーシのルカシェンコ大統領は31日、近隣国のポーランドやバルト3国が求めるロシアの民間軍事会社ワグネル追放について「ばかげた要求だ」と反発した。安全保障会議で「わが国にワグネルがいるというヒステリーをあおり立てている」と嘆いてみせた。

 

 

 こうした騒ぎの末「ベラルーシからのワグネル即時撤退要求を叫ぶに至ったわけだ」と指摘。「不合理だ、ばかげている」と続けた。

 

まぁ、案の定の反応と言える。

ワグネルの部隊は、使い勝手も練度も申し分ないものであり、国内に置いておけば、ベラルーシ軍の練度上昇や、近隣国への威圧にも使えるからである。

 

恐らく、今後もワグネルはベラルーシに残り続け、ロシア政府、プーチン大統領の方針次第では、ベラルーシ軍に吸収されたり、ベラルーシ内に駐屯しているロシア軍に吸収されたりするのではなかろうかと思う。

 

また、アフリカ等に居るワグネルもロシアに戻るか、ロシア軍に吸収されるのではないかと思う。

 

以上の事から、プリゴジン氏を含む上級幹部を失ったワグネルはロシア・ベラルーシにとって非常に使い易い軍事組織であり、

事実上、民間軍事会社としての体裁は失ったとも思える。

 

今後、民間軍事会社ワグネルは「民間」の名を持ちつつも官(政府)の軍事組織、

無理やり名前を付けるならば、

「官製軍事公社」とも言える、故プリゴジン氏が率いていた頃とは全く違う物になっていくかもしれない。