● | ヒマワリノタネ

ヒマワリノタネ

ひまわりの、ひまわりによる、ひまわりのための。

正しく寒い、という表現が好きだ。
しんと冷えて、
音もなくて、
空は澄んでいて、
ふぅっと吐き出した息は白く、解けていく。

寒いのは大嫌いだけれど
「正しく寒い」日は
どこかスッキリする。

憧れにも似た、気持ち。
声にならない、思い。
そういった曖昧さが
白い息となって
空に解けていく。

過去は綺麗だ。
降り積もった雪のように。
触れた途端に解けてしまうし
少しでも足を踏み入れれば、
白銀は灰色に近づく。

それでも、冬が好きだ。
矛盾しているようだけれど。