「習ってない漢字使っちゃダメ」は本当におかしいのか?
SNSでこんな投稿を見かけた。
「習ってない漢字使っちゃダメっておかしくない?子供のやる気を削ぐだけ」
たしかに、一理あると思う。
本を読んで覚えた漢字。
家で努力して身につけた知識。
それを「まだ習っていないからダメ」と言われたら、
理不尽に感じる子もいるだろう。
でも私は、少し違うことを考えてしまった。
それって本当に“悪いルール”なんだろうか?
教室は、みんなが同じペースで進む場所
小学校の教室には、いろんな子がいる。
- たくさん本を読む子
- 塾に通っている子
- 家であまり勉強しない子
- 学習が少し苦手な子
もし「習っていない漢字も自由に使ってOK」になったらどうなるだろう。
授業で新しい漢字を習うとき、
- 「それ知ってる!」という子
- 初めて見る子
が同時に存在する。
知っている子は、もしかしたら授業を真剣に聞かなくなるかもしれない。
知らない子は、「みんな知ってるのに自分だけ分からない」と感じるかもしれない。
その空気が積み重なったら、
“分からない”と言いづらい教室にならないだろうか。
「知らない」は悪いことじゃない
本来、学校は「まだ知らないこと」を学ぶ場所だ。
でも周りが先に知っていると、
知らないことが“恥”のように感じてしまうことがある。
もし先生が
「みんな知っているみたいだから簡単に説明しよう」
となったらどうだろう。
本当に初めての子は、
理解が浅いまま置いていかれる。
公教育は、
一部の子をぐんと伸ばす場というよりも、
全員が一定の基礎を身につける場
だと思う。
ルールは、誰かを守るためにある
「習っていない漢字は使わない」
このルールは、
できる子を否定するためのものではなく、
もしかすると、
まだ習っていない子を守るためのものかもしれない。
全員が同じ範囲で挑戦する。
同じ土俵で評価される。
それがあるからこそ、
「分からない」と言いやすい空間が保たれるのではないか。
それでも、努力は大切
もちろん、先に覚えること自体は素晴らしい。
本を読んで語彙を増やすことも、
興味を持って調べることも、
全部大切だ。
でもそれは、
学校の評価とは少し別の場所で伸ばせばいい。
学校の授業は、
みんなで一歩ずつ進む場所。
私は、それも悪くないと思っている。
「やる気を削ぐルール」なのか、
「安心して学べるための設計」なのか。
見方によって、答えは変わる。
あなたはどう感じるだろうか。