母親は信者。父は未信者。
僕は物心付く頃からエホバの証人の組織におり、当たり前のように兄弟姉妹たちに囲まれ育ってきた。会衆は厳しかったけどもまだ恵まれた環境ではあったと思います。
でも中学にもなると伝道者になってしまい(記憶自覚無し)。そんな中、お手本のような裏表のある生活をするようになっていました。
そんな生き方も疲れており、沢山いた同年代の仲間も殆どいなくなり集会もつまらなくなってきていました。来てる連中も死んだ用な眼をして来ており時間の問題でした。
高校生になるともう会衆でのバプテスマのプレッシャーと裏表とで色々と厳しくなり限界を感じていた。
結局、母親の願い通りの生き方を選んだ‥
世との交友をキッパリ断ち180度生き方を変えた。
会衆の長老たちもストイックで厳しいタイプなのでそれにあわせた。
高校卒業後直ぐに開拓者になり奉仕に明け暮れた‥
新聞配達のバイトと奉仕と集会‥華やかさの欠片もない人生‥
そんな時に彼らが来た。
宣教者だ。
僕は基本的に外人好き。海外の文化に好奇心が湧いてしまう。
僕の住む地域に宣教者の家が設けられ、アメリカ2組夫婦、イギリス1人独身兄弟、ハワイ1人独身兄弟の6人が来られました。
僕の会衆には50代のアメリカ人の夫婦だった。
白人で背が高く180以上あったそんでもって足が長くスタイル抜群だった。
姉妹はドイツ系アメリカ人で金髪で背が高く顔が小さく美人さん。
もう既に外見で虜になった。
田舎のガチガチにお堅い会衆、地域に日本支部はテコ入れに送り込んだのだ。
効果はと言うと
絶大だった。
兄弟はと言うとクリスチャン2世で、一度離れて空軍で戦闘機乗りやって、組織に戻ってきた背景があった。
とても近づきやすく、気さくに話し掛けてくれて子供が大好き、そして細かいことは気にしない寛容。お洒落で車好きで、多趣味(ハワイアンギターや本格的BBQや飛行機操縦などなど)書ききれない。
姉妹はスタイル良くやっぱりお洒落で真面目で優しい子供が大好き。
このキャラクターなので影響力大!会衆は一変します。
まず、自由な服装、メイク髪型、髪の毛の色、ネイル、ピアスが解禁になります。宣教者姉妹がカラフルな服だし装飾品もしてるし金髪だしね。
兄弟たちも色付きのワイシャツはタブーでしたが何でもありになりました。薄いカラーだけでなく濃い色のシャツなど着れるようになりました。
あと大きかったのは色んな趣味持つのOK!
王国第一で好きな趣味も捨てて全身全霊のスタイルは無くなりました。
宣教者は自分のハワイアンギターの趣味をよく披露してくれました。毎年休暇をハワイで過ごしギターの先生にトレーニング受けてると言っていた。車も好きだったし、BBQの交わりは頻繁にしてて専用の自分の名前入りの提灯を灯しながら楽しんでた。
エホバの証人も色んな趣味持って楽しんでいいんだ!と開眼した。
何か自分にもこれならエホバの証人としてやっていけるかもと思い始めていました。
僕は特に彼の経験談を聴くのが大好きだった。
型破りで、それでいてアメリカを感じられたから
つづく