インドネシアのEC市場 2014 | Global blog 〜世界の社窓から〜

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今インドネシアのネット界隈では、PT Tokopedia(トコペディア)が、オフィシャルとしてはインドネシアのスタートアップにとっておそらく史上最大であろう約1億USDの資金調達が行われたという話題で持ちきりです。1億USDの大半をソフトバンクグループが出資していますが、今回参加したSequoia Capital(セコイア・キャピタル)は、インドネシア企業へ初出資とのことです。

トコペディアは2009年にWilliam TanuwijayaとLeontinus Alpha Edisonらが中心となってマーケットプレイス型のECサイトを立ち上げたのが始まりでした。わずか数名からスタートしたビジネスは、今やインドネシア最大級のオンラインマーケットプレイスとなっています。

インドネシアのEC市場は、2億4000万人という巨大な人口とその消費のポテンシャルの高さから大いに期待されている市場です。元Lazada Indonesia創業者のSusie Sugdenが昨年まとめたレポートによると、今年2014年、市場規模は120億USD、ECユーザー数が8200万人(インドネシアインターネット協会の2014年到達予測)のネット人口に対して32.6%の2700万人、年間でECに使用する金額は一人あたり444USDまで到達するのではないかと予測されています。

図1



インドネシアのECの歴史は、まだほとんどネットユーザーがいなかった1999年に誕生したオンライン掲示板サイト「Kaskus」と2006年に誕生した「tokobagus」が基礎を築いていきました。当時はほとんど個人間の取引しかありませんでした。そこで2009年にマーケットプレイス型の先駆けとして現れたのがトコペディアです。その後、2011年に楽天やBukalapakがローンチされます。BtoC型も同じ時期にいくつも生まれましたが、現在積極的な広告投資で猛威を振るっているロケットインターネットグループの「Lazada.co.id」は、2012年の登場です。最近では昨年11月にインドネシア国営の通信会社テレコムニカシ・インドネシアが米eBay(イーベイ)と共同でマーケットプレイス型ECサイト「blanja.com」を開始したり、今年3月にインドネシアの携帯キャリア大手のXLが韓国SKテレコムの子会社SKプラネットと共同で、こちらもマーケットプレイス型ECサイト「elevenia」を開始したりと、国内外の大資本が動いています。


インドネシア国内のECサイトトップ10

図2

※順位は筆者選定のECサイトを10月24日付Alexaランキング順に掲載
※オンラインチケットとデイリーディール系は除く



EC市場が盛り上がることは我々アフィリエイト事業者にとっても非常にプラスです。今後も引き続き注目していきたいと思います。