今回参加した講習会で、特別で特殊な鍼の作り方を習ってきました。
上の写真の細長いモノ・・・
比較で眼鏡を置きましたが、これが今回作った鍼です。
長い・・・長いですよね、初めて見たらビックリすると思います。
え?どう使うの?と思いますが、後で実際に使っているところの画像も載せます。
巨鍼(こしん)と言います。
今回はこの鍼の作り方を習ってまいりました。
実は以前から持っていましたし、一部の患者さまに使っていたのですが、
作り方は教わっていなかったのです。
この鍼を作って売っている方はいます。
しかし、本来は自分で作ってメンテナンスする鍼なのです。
それくらい特殊なんですね。
鍼の本体となるワイヤーの先端を、ヤスリでひたすら研いで磨いていきます。
ルーペで鍼先を確認して、コップにラップを張り、
プツッと音が鳴らず
ヌルー・・・と水面を通過するようにラップを通り抜ける。
そこまでひたすら調整です。
何しろ、最後は自分で作った鍼で自分に使用されるのです。
患者さまにも使うので、必死です(笑)
最後に磨き
滅菌をして
さて、どんな感じでしょう?
これは、背骨の脇の「脊柱起立筋」という大きな筋肉への実習風景です。
分かりますか?
大体、腰の位置くらいまで先が行っています。
先端を特別な形状に仕上げてあるので
脂肪層のみを進んでいきます
筋肉は避けていきますので、思ったほど危なくないし、キツくもありません。
むしろ、終わった後には爽快感さえあります。
もちろん、しっかりとした技術と知識があるのは大前提ですが。
背中だけでなく、足でも腕でも症状によっては使用します。
鍼の物質として持つパワーは凄いので
他の細い鍼ではいまいち効かない症状でも、かなり改善する場合があります。
その適応範囲はかなり広範なので、興味あれば聞いてください。
今回は当院で使用している、特殊な鍼、巨鍼(こしん)のご紹介でした。