「宮本武蔵の二刀流などの古流武術から学ぶ
鍼灸師として役にたつ剣術
行ってまいりました。
講師の髙無 宝良 (たかなしたから・本名)先生には、もう何度も教えていただいているのですが
毎回、日本に古来から続く身体感覚や操作方に驚かされます。
素人集団ですから、どうしても目の前の動作に集中しがちで
他に気を配る余裕はなかなかありません。
そんな様子をみて
下の言葉を教えてくださりました。
有無の二見を一所に有と見る
元は仏教用語らしいのですが、これを武術の考えに置き換えると・・・
どうしても、剣先や剣の存在に気をとられてしまうが
剣以外の空間や、何もないところもボヤーッと均等に観る感じることが大切。
一箇所に集中すると身体が硬くなる
自由な動きができなくなります。
というお話でしたが
鍼灸にもあてはまる言葉でした。
患者さまを前にしたとき
気になる所、悪い箇所に集中するのも大切なのですが
全体をなんとなく眺めて、一箇所に囚われない事も非常に大切です。
鍼灸は局所治療ではなく全体治療なので
囚われない
という事を常に意識しないと、本当の原因が見えてこないからです。
持っているものは剣と鍼で違いますが
同じような身体感覚に向かうのですね。
面白いです。