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CONTENTS

▲ 【CONTENTS 1】イントロダクション、夫から見た「元気です」、「元気です」のその後


虐待の描写はありません。







  父と話す驚き




さて、ここからは本編では完全未公開な部分なのですが、

副音声として読者さまにお届けいたしますニコニコ


▲「元気です」第4話より




前回触れましたように、
昭和の老ウサギこと私の父に電話をかけます。


ひるなまの過去を話し、
ひるなまの両親に病気のことを黙っておいてもらうためです。





「はい、もしもし」
のんびりと穏やかに父が出ました。

「ひるなまちゃんは? 
検査は終わったん?」

私はすかさず



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父さん。

これから話すことを、よく聞いてくれ。


と伝え、話し始めました。



これまで父さんが数回顔を合わせたことのある、
あのひるなまの両親が、ひるなまに虐待を長らく働いてきたこと。


「本当に・・・」


父は電話口で固まっています。



主治医のことばから、入院と手術が必要なこと、
ひるなまががんを患っている可能性が高いこと。
(まだ分からない、がんかどうかは分からないけどね、、、と強調しつつ・・・)



今後の入院や手術を
向こうの両親に伏せたいと ひるなまにっこりが思っていること。
私も姉も、その決断を応援し、支えていきたいということ。




  励ましの言葉


「なるほど・・・いいかい、」
父が口を開きます。


「がんはね、今の時代はかかる人も多いし、
 でも医療も昔より発達しているからね」

「落ち着いてな、お前もあまり落ち込まないようにな」

まさかの、
電話口の私への、
父なりの励ましの言葉でした。


まさか、かけた電話でこっちが励まされるとは。

気持ちが不思議と伝わってきて、
それだけでも、私は父に話してよかったと思いました。


ひるなまも私も、前の週のB病院から始まり、
今週、A病院で連日検査、下剤地獄、
今日までの怒涛の日々でした。

(思い返すと、怒涛すぎるな。キツいな。。。
と今更思ったりします。
本当、2人とも必死だったよね…)



  父の質問



続けて、
「息子よ。
 その、伏せるっていうのは本当なのか?
 うちも支えるべきだけども、
 ひるなまちゃんのご両親がお世話をするのが、
 なんというか、自然なんじゃないのか?

無理からぬ疑問質問と思いました。



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自然かどうか分からないけども。。。

さっき話したけども、

ひるなまの両親は、
これまで散々、ひるなまを虐待してきたんだよ。
殴ったり蹴ったりの暴力、言葉の暴力。


そんな人たちに、絶対に看病なんてされたくないんだって。
嫌なんだって。

休まらないって。気持ちがちっとも。

それは自然なことだと思うんだ。

さっき言ったように、
入院、手術はほぼ間違いないんだけど、
俺もそれを知らせたくないんだ。

俺も ひるなまだったら絶対、ムリ。

俺は、ひるなまの気持ちを尊重したいんだよね。
本人の気持ちを。


ひるなまはこちらを心配そうに顔を向けて、うるうるしています。



姉は私に頷いてみせました。



▲「元気です」第5話より




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姉さんも同じ気持ちだよ。
ひるなまの力になりたいんだ。

父さんにも、ひるなまの両親には、
病気のことや入院のことは
絶対に黙っていてもらいたいんだよ。



「ううーーん」
うなり考え込む父。うなり終わった後…


  父の質問2



「息子よ。
 それじゃあ、いつまで黙ってるつもりなんだ?」




確かに。


ひるなまの意思を尊重したいのはもちろんで、
そのまま何事もなければ、
黙っているのがお互い平和かもしれません。


しかし、病気が病気なので・・・

とっさに私が思ったのは、、、

黙ったまま、
この先、
まさかのことが起きたらどうする?


ということでした。


そんなことは、本人がこの場にいる以上、
話せるはずもありません。

大体、私自身が考えたくもありません。

しかし、重要なことのように思われました。

(事実、私や姉は、
 この問いについて、しばしば悩むことになります。)


「それはまだ分からない」

私が口にした次の瞬間、



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話す時は、私から話します。


私と父の会話を察したらしいひるなま
意思表示しました。

私が持っている携帯の向こうの父に届けとばかりに、
短く鋭く、声を発しました。


その声が聞こえたみたいで、

「分かった。
 とりあえず今日はもう遅いから、
 早く ひるなまちゃんを、ね」


長電話はそこそこに打ち切られることになり、

3人は帰路に就くことにしました。


  再びの父電🐰


分かった、ってなんだよ。😅
本当に分かったんだろうな。。。

父さんとひるなまが
話せるようにしたかったな。


などと思いながら帰宅。

「父さんには、また電話して確認するから・・・
 ひとまず心配しないで」

私と姉でそんなことを話しながら、
帰ってきました。

姉さんも、1日ありがとう。
姉さんを見送ってリビングに戻ると

昭和の老ウサギこと、父から、
私に電話がかかったきたのです。

私が電話に出るやいなや、
「ひるなまちゃんに、代わってくれ」





今回はここまでです。




今日もお読みいただき、

ありがとうございましたにっこり



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では、失礼します。

 

 


※医療従事者の皆さん、いつもありがとうございます。

 

ひるなまの夫



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