おまえさんが旅に出て、ぼちぼち1年が経つね。

早いもので。。。まだ帰らないのか。



今どこにいますか。どのあたりですか。


お腹いっぱい、ご馳走を食べてますか。

酩酊するまで、何種類ものお酒を飲み比べていますか。

(飲む量は昔から、少ないもんね。)


色っぽい漫画を、寝落ちするまで描いていますか。


コミケに間に合いそうですか。

モーニングコールしなくて大丈夫ですか。

搬入は手伝わなくて大丈夫ですか。

途中でキンコーズには寄りますか。

帰りは迎えに行きますか。




あの喧騒の日々が懐かしい。


「うーん、しばらく会ってないなあ。」


日々そんなふうに、ぼんやり思います。

毎日、思っています。





日々、いろいろな人が来てくれて、一緒にキミのことを思い出しています。


楽しいおしゃべりに花を咲かせていますよ。

その笑い声が、届いていると思います。


皆それぞれの生活があり忙しい中で、国内、国外問わず、大勢の方々が時間を割いて来てくれる、これは本当にありがたいことだよね。


その一方で、来れなくて悔しい、行きたかった、そう言ってもらったりもして、本当に俺たちは幸せ者だなと思うよ。



・・・Wさんがね、


「かつて、ひるなまさんとよく一緒に行った『あの店』」(by Wさんキメてる



に、俺を連れて行ってくれたよ。

やっと行けたよ。初めて行けたわ。よく座る席も教えてくれた。


「今日もWさんと『あのお店』行ってきた! 美味しかった〜ニコニコ」と、これまで何回自慢されたことだろうかねえ。


ひとたびWさんのお話になると、2日でも3日でも同じ自慢を聞かされるんだもんな、、、



行ってみたけど、いやあ、自慢したくなるわけだ。


すごくすごく美味しかったよ。

魚料理、そして日本酒などお酒がたーくさんあって。


おまえさんの大好きなブリが、また格別だったなあ。



やっと共有できたよ。素敵な『あの店』のことを。

きっとこんな顔で刺身を突っついて、日本酒を始めていたはずだな。


なんて、絵が浮かんだよ。

嬉しかったなあ。




・・・キミと一緒に活動していたファンの方々が、報告に来てくれたけど、

大好きな星野架名先生の遺稿を収録した新刊コミックスが、12月20日に発売するそうだね。


あっという間にもう発売が迫ってきたね。


先生が旅に出てしまった日の落ち込み具合も、

先生の単行本を熱意2000%で俺に勧めてきて一緒に読んだ時の笑顔も、

よーく覚えているよ。


だから、新刊の発表も、その報告に来てくれたことも、とても嬉しいね。俺もすごく嬉しかったよ。


お前さんも、どうか旅先で読めますように。




・・・あと今年は、日本全国各地から、いろんなタイミンングで、

あいつら(注:共通の友人)が、来てくれたよ。北海道から沖縄まで、全国から駆けつけてくれた。


きてくれていた日は、うるさいくらいの賑やかな声で気づいたと思う。

かなりうるさかったもん。笑


知っての通り、たくさんのお土産をいただいたから、

お腹一杯食べて欲しいし、酩酊するまで飲むがいいさ。


あとね、みんなキミが「末期ガンでも元気です」の作者だって、知ってたよ!

びっくりしたね、恥ずかしくてこれまで言ってなかったんだもんね。


絵柄や字を見て、一発で分かったんだって!

俺はバラしていないからね?


(みんな、見てる〜?にっこり✨✨)



恥ずかしさに悶絶しながらも、現状を容認してくれていると勝手に思っているよ。

だって、俺たちの大切な人たちに「元気です」を読んでもらって、何かの役に立つのであれば嬉しいじゃない。


きっと同じ思いでいてくれていると思ってます。





キミは(病気がわかってからは特に)何かあると


「あれが欲しい」

「嬉しいけど、こうしてくれたらもっと嬉しい」

「あのようにはしないで欲しい、あっちの方が好きだ」


と、自分の要望を、言葉を尽くして伝えてくれた。

気持ちいいくらいにスカッと。笑



隣にいたものとして、お前さんに尽くしたい者として、こんなに動きやすいことはなかった。ありがとう。

そうやって支える側の俺のことを支えてくれていたんだよね。



それでもなお、今もなお、キミの声が、ジャッジ物申すが欲しいんだよ。


あの日、俺がかけた言葉、あの日の俺の決断、あの日俺が良かれと思ってしたこと、それはそれで、本当によかったのか。


得てして「後悔」という形で悩み始めてしまうことが多いんだ。

「もっと、できたのでは」、「別のやり方があったのでは」と。。。



やり残したことは少なくて、できることは、概ねやれたはず。


ひるなまと俺を支えてくれたみんなのおかげで、そんな風に思えることが多いのだけど、それでもひっかかる瞬間瞬間を、覚えているよ。


フォロワーさんも友達も、

「ひるなまさん、喜んでくれてますよ」「感謝してますよ」

「夫さんがいてくれたからこそですよ」


・・・そんな言葉を沢山、かけてくれるんだよ。

その度にとても救われるよ。嬉しいんだ。



その上で、なんだけども

「後悔」は生涯消えないと思っている。そしてそれと付き合ってこのさきずっと、生きていく。


それはもう、覚悟している(成長したでしょ)んだけど、

できることなら、いつもの「ひるなま節」で、ズバッと答え合わせして欲しいんだ。



答えは合っていただろうか、知りたい。

あの日の「よかれ」が、押しつけになっていなかったかどうか。

あの日の頷きや微笑みに遠慮がなかったのかどうか。


でも現状それは叶わないと、残念ながら覚悟したって話。


じゃあ間違っていたとすればそれはどこだろう、なぜだろう、そう考えながら、というか考えるのを極力やめずに、生きていきたいなと思う。


そうやって考えて悩んで、ってすることが、もしかしたらいつかどこかで、誰かの何かの役に立つんじゃないかって考えるようになった。



俺の後悔を、誰かに生かしてもらえるんじゃないかと。

俺の後悔を、誰かの考えるきっかけにしてもらえるかもしれないと。


だから、ブログを続けたいなと思う。


思い出せるしね。キミのことを。よだれ


っちゅーわけで、しょうもないことをウダウダ考え続ける時間が不意に訪れる瞬間が、まあ少し辛いわね。

(もうすこし夢に出てきてくれてもいいと思うんだけど・・・まあコミケだったらしょうがない)(諦め癖がついてる)



でもまあ、なんとか今は飢えずに生きているよ。


もうすぐ今年も終わるけども、これからも、俺は生きていくね。

これまでがんばったことは続けたいし、新しいことも始めるかもしれない。見ていて欲しい。

応援してくれていた、趣味のガンプラ制作も来年には再開できそうだよ。



いつか、辛口の答え合わせをしてくれる日が来ることを、願っています。

それまで元気で。









続きはコチラ。その後の夫の近況など