こんばんは。
『末期ガンでも元気です
38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』
(ポラリスCOMICS、フレックスコミックス株式会社発行)
の著者、ひるなまの夫でございます。
(ポラリスHP)
第12回です。
腹痛でPクリニックを受診した漫画家、ひるなま。
腹部に腫瘤の疑いあり、A病院で更に検査を受けることに。しかし、A病院に紹介状と一緒に提出すべき、検査結果が足りない。
2日前に救急で行った、B病院で行った検査結果だ。
ひるなまの夫はB病院へ向かう。2日ぶりに相対したカエル医師は、夫に対し「残りの結果はお渡しできない」と言い放つ。
キレてないですよ?
というわけで、ここはB総合病院。
その地域随一の規模を誇る総合病院の、大きな総合受付ホール。
たくさんのソファと長い受付カウンターがあります。
そのホールの、
カウンターの前で、かつソファのないエリア。
そこにおいて、ひるなまの夫とカエル医師が相対しているのです。
一昨日の救急外来で
ひるなまを担当してくれたカエル医師は、
「検査結果を渡さない」と今、はっきり言いました。
これを言葉のまま捉えるとしますと。
結果を渡していないことは、ケアレスミスによるものではない。…マジか?
で、検査した結果というものには、必要なものと、そうでないものがあって、必要なものだけを選んで、渡しているからね、ということ?
「必要」って誰にとって?
どういう意味で?
結果そのものの要・不要は、
今診てくれているゴッドハンドや、
A病院の先生たちが決めることなのでは?
素人が敢えて言うと、
もう妻のことは診ることはないのに、傲慢なのでは?
客観的な結果を示せる検査に対する態度として、医師はもっと謙虚じゃなくてはいけないのでは?
さもなければ、もっと言葉を尽くすべきと思う。
渡せない理由を。理由があるならば…。
もっとも、こちらも事情が事情、真剣です。引き下がるわけにはまいりません。
お話し合いが始まります
蛙「でも、アレ関係ないですよ?」
夫「妻はねえ、あれからもずっと、腹が痛いんだよ。あなたが異常なしって言ってから、今日までずっと、ずっと腹が痛いんだよ。これは、一体全体どういうことなんですか。どういうことなんです」
蛙「…。」
夫「わかんねえんだろ? その後行ったお医者さんが、腫瘤があるって、触診で見つけてくれたよ。それを、もっと詳しく調べなきゃならないから、A病院に紹介してくれるんだよ。」
↑第2話より。
カエル医師は、一言も喋らなくなった。
夫「妻はねえ、原因も何も分からず、怖いんだよ。昨日も言ってたよ。お腹がいっぱいでも痛い、お腹が空いても痛いって。この原因が、あんたには、なんだか分かんねえんだろ? それを他の病院さんに、検査してもらうんだよ」
蛙「…。」
夫「だったら俺の邪魔するんじゃなくて、ここで検査した分の結果を全てくださいよ、って言ってるだけなんだよ。わかるかよ。俺の言ってる意味が」
…なんかこんなこと言ったような。周りが途中から少し静かになったことは分かっていました…ここまで公の場で真剣なお話し合いをしたのは初めてです。
とここまで言って、
「あの〜…すみません」
背が高くて腰の低い男性が後ろから声をかけてきます。
ブレイク!ブレイク!!そして
彼は事務なんとか次長と名乗りました。
「何か、ありましたか?」
ことの顛末を話す。
遮らず全て聞いてくれました。
「わかりました、申し訳ございません。では、」
明細書と半端な検査結果用紙を貸してほしいと言うので渡す。
彼は、私たちを待たせてカウンターの中へ。
カウンター越しに見えるクリーム色のデスクトップの前に、こちらに背を向けて座り、そのままキーボードを叩き出す。
「あー、本当だ。出てないわ…出てませんねこれ……」
彼はそう言うと、マウスをカチカチ。
10秒後に、アツアツの検査用紙を持ってきてくれた。
あれ? どういうこと?
手元に検査結果、きました。
まるで、無茶苦茶言ったモンペみたいじゃないですか。
…恥ずかしいな。
この瞬間がいちばん恥ずかしかった。
あと、、、
なぜ、そんなに渋ったんだ……???
次長さん、辞去。
カエルもぴょこぴょこ立ち去ろうとするので、
待てと。
……これで終わりでは困ります。本当に異常がなかったのかどうか、その場で、検査用紙の数値については説明をしていただきました。
…貰えるものもらった為、かなり落ち着いています笑
そして、お礼を述べてカエル医師と別れます。
では、改めて…私も言わせていただきます。
↑「元気です」第1話より。
というわけで、プロレス技は決めませんでしたが、マイク一本で、奪回でございました。
今回はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました
失礼します。
※医療従事者の皆様、いつもありがとうございます。
※ 病院へ通う皆さん、もしくはご家族の方、
診療明細書、項目たくさんでうわーーーー〜って書いてある日もあると思うんですけど笑、
必ず一度は、目を通しましょう!!!!!
※
追記)
出し渋りについては、その理由は一切説明はありませんでしたが、大した理由はないのでしょう。
また、こちらとしては、もうこの病院にはお世話になることもないので、追及する気もありませんでした。貰えるものを貰ったからよし、そこまでのことでした。
ひるなまの夫