名もない庶民の悲哀を感じる傑作~映画『警察日記』その2(伊藤雄之助) | 私の青空(MY BLUE HEAVEN)~せまいながらも、楽しい我が家

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暮らしの中で、気づいたことや思ったことを綴った日記です。

前回に引き続き登場人物を

紹介いたします。


伊藤雄之助(役名:山本岩太)~


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物事をはっきり言えない、引っ込み思案な田舎の

青年役。

馬車の運搬を生業としている。

友人の桂太郎(光沢でんすけ)に好きな娘ハナエ(重盛輝江)を

とられてしまう。

婚礼の日。

ハナエの婚礼用品を運ぶ仕事をして、

婚礼会場の桂太郎の家でヤケ酒を飲んでいる。

そして、酔っ払って婚礼会場を出たところで

寺社泥棒と間違われ警官に逮捕されてしまいます。

運の悪い男なのです。

映画のラストでは自衛隊に入隊して生まれ故郷から

去っていくことになります。


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現代社会にも程度の違いはあってもこのような

岩太のような人物は多くいますよね。


ラストのシーン(駅で汽車に乗った岩太や捨て子の親たちとの別れ)は

映画「ラストショウ」(アメリカ 監督:ピーターボグダノヴィッチ 1971年)

を連想しました。


面白い登場人物。

スタンドバー“八千代”(田中筆子演じる女将の店)にやってきて

「商売したいが金が無い、百姓したいが元気が無い、
泥棒したいが度胸がない・・・」と唄って10円貰いに来る男。

(俳優:瀬山孝司?)


なるほどこの台詞は納得です(笑)


では次回も引き続きお付き合い下さい。