ヒルズ美容ステーション

様々な美容治療をご紹介


    
【医療広告ガイドラインの改定について】
2018年6月より、医療法における病院等の広告規制(厚生労働省)に沿い、表現を随時改訂しております。
なお、症例写真(ビフォー・アフター)のリスク・副作用・合併症については、各記事の下部にまとめて記載しております。





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2019年05月07日(火)

存在感のある鼻(団子鼻と小鼻が強調)に対し、私が鼻尖縮小術を先に行う理由

テーマ:鼻尖形成(鼻尖縮小)・鼻翼(小鼻)縮小

最近の傾向として、鼻の手術は隆鼻よりも鼻尖形成が多いです。

 

というのもプロテーゼなど人工物挿入を嫌がる方が増えていることが一つ。

 

そしてSNSの普及により、簡単に芸能人やモデルさんなどの綺麗な鼻の写真が、

 

誰でも簡単に閲覧・収集ができるようになりました。

 

それにあわせ、もともと日本人に多い団子鼻と小鼻の形(特に広がり)が、

 

理想とする鼻と異なり、その人にとっての“存在感のある鼻”として認識され、

 

『なんとかこの“存在感のある鼻”を改善したい!』

 

と思う方が増えてきたことなどが原因と考えられます。

 

団子鼻 存在感のある鼻

 

今回の症例はそんな団子鼻と小鼻の形で悩み、“存在感のない鼻にして欲しい”というものでした。

 

また鼻尖縮小と小鼻縮小の同時手術を希望されました。

 

私の所見(下記①〜③)では、

 

①正面像で鼻尖部と両鼻翼の比率が悪く、鼻孔のMのピークが外側に向いている。

 

②下からの見た像では、鼻尖と鼻翼の境界がやや不明瞭で、鼻孔は丸みを帯びている。

 

③小鼻の皮膚が厚い。

 

でした。

 

本人は小鼻の形も気にして鼻翼(小鼻)縮小の同時希望していましたが、

 

私は鼻尖を行うことで気にならなくなると判断し、

 

「先に鼻尖を行い、それでも気になるようなら小鼻縮小を後々行えばよいのでは」

 

と本人に伝えました。その理由は下記(*1)に示します。

 

(*1)基本的に鼻尖部と鼻翼(小鼻)部の同時施術を希望する場合は、まず鼻尖を行います。

 

 先に鼻尖を細くすることで両小鼻の皮膚が中央へ引っ張られ、

 

 バランスが良くなる症例が多いことです。

 

 逆に先に鼻翼(小鼻)を行うとより団子鼻が強調され、

 

 最悪鼻孔の変形(コンセント鼻)を起こす可能性もあります。

 

術前にシミュレーションを行い本人も納得されたので、

 

局所麻酔下でオープン法(*2)により鼻尖形成(鼻尖縮小)を行いました。

 

局所麻酔で行うことは意外に重要で、本人に引き締め具合など確認してもらえるからです。

 

手術が終わり「えっ!?この鼻は私の希望と違う・・・」ということが極力ないようにするためです。

 

(*2)私がオープン法を推奨する理由は、

 

鼻尖縮小 ビフォー・アフター③

 

 術野が広く確保でき、軟骨の位置・状態を正確に把握できるからです。

 

 また軟骨を広い視野で丁寧に剥離(一部靭帯の切離)することで、

 

 軟骨の可動性が上がり操作の際に自由がききます。

 

 更に出血が少なく術後の腫れを極端に少なく出来るので、

 

 ダウンタイムが短く結果がよりよくなります。

 

 もちろんクローズ法でも丁寧に剥離すればよいのですが、

 

 そもそも鼻翼軟骨は左右対称(上の写真縮小前参照)ではないことが多く

 

 フックなどを使って軟骨を引っ張りだして操作しても、

 

 軟骨の位置異常や左右の非対称性などを正確に確認することが困難で、

 

 どうしてもオープン法より劣ります。

 

 オープン法は鼻柱部分を切開しますが、この傷は意外にも目立たなくなります。

 

 これらの理由から私は鼻尖形成は基本オープン法で行っています。

 

 

では最後に症例を供覧します。

 

手術はオープン法による鼻尖形成(鼻尖縮小術)で両鼻翼軟骨上を広範囲に剥離し、

 

軟骨の非対称性を確認、内側脚と外側脚の折れ位置の違いもあり、

 

一部靱帯を離断し可動性を上げ、少し回転をかけて縫縮していきました。

 

鼻尖縮小 ビフォー・アフター①

 

正面像で鼻孔のMのピークが術前に比べ内側に向き、

 

鼻尖部と両鼻翼とのバランスが良くなりました。

 

まだ術後2ヶ月ですので、今後もう少し細くなり鼻孔縁も下がるでしょう。

 

鼻翼(小鼻)縮小を行っていませんが、鼻尖部を整えたことで

 

両小鼻が内側上方に引っ張られ、

 

鼻翼(小鼻)が目立たなくなりました(全体的に存在感は薄れたように見えます)。

 

鼻尖縮小 ビフォー・アフター②

 

また下からの像で鼻尖と鼻翼の境界が明瞭になり、

 

鼻孔の形態が洋梨状となりバランスがよくなりました。

 

小鼻の皮膚も少し薄くなったようにも見えます。

 

術後約2ヶ月で鼻柱部の傷は少し赤みはありますが、

 

ここにお化粧をすればほとんど目立たなくなるでしょう。

 

今後はさらに腫れが引き、後戻りと戦い、

 

そして完成は半年!

 

今後も経過をおいましょう。

 

 

いかがでしたか。

 

鼻尖縮小を先に行えば小鼻の形態が目立たなくなるよい例です。

 

また今回の大きな目的であった・・・

 

“存在感のない鼻”にする試みは達成できたかなと思います。

 

          丸山成一

 

 

※before &afterの画像についてのご注意

写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

 

※リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、感染、鼻先が硬くなる、アップノーズ・ピンチノーズ・パロットノーズ・ポリービーク変形など形態異常、

鼻孔の変形、鼻尖と鼻翼の間の溝の形成、瘢痕形成(オープン法の場合は、鼻柱に傷跡が残る可能性があります)、

自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

 

 

 

 

 

2019年02月28日(木)

切開式重瞼術+ROOF除去〜術後1ヶ月でどこまで変わったか?〜

テーマ:目(その他の施術)

今回は症例写真をお見せしながら、切開式重瞼術+ROOF除去について書きます。

 

症例は“目の上が腫れぼったく、その重さで上まぶたが開きにくい” が主訴でした。

 

目の上が腫れぼったい・上まぶたが開きにくい

 

このような症例ではどのような施術が適しているのか?

 

診断が大切になります。

 

まず気になったのが、正面視の時に瞳孔に瞼縁がかかっていることでした。

 

この時点で眼瞼下垂を疑っています。

 

また腫れぼったい原因は何か?

 

私は患者様に

 

「夜泣いて寝た時や、水分を多くとった時、うつぶせで寝た時に翌日目が腫れますか?」

 

と尋ねます。

 

今回の患者様は、

 

「いつもこのような感じで腫れています。

 

  またまぶたは常に重く、目を開けるときに眉毛を大きく上げます」

 

という回答でした。

 

そこから眼窩脂肪よりはROOFを除去したほうがよさそうだと考えました(*)

 

(*)理由は諸説ありますが、ROOF脂肪はむくみなどにあまり影響されない“かため”の脂肪です。

 

  一方で眼窩脂肪はむくみに影響される“柔らかい”脂肪です。

 

最後に診察し、瞼縁角膜反射距離(Margin Reflex Distance;MRD)と瞼裂高などから眼瞼下垂と診断し、

 

挙筋腱膜の処理と、ROOFを除去することにしました。

 

重瞼術(全切開)+ROOF除去 症例

 

施術前の開眼時と閉眼時です。

 

改めて見ても外側眉下に膨らみが目立ちます。

 

それでは切開式重瞼術+ROOF除去を説明します。

 

その前に上眼瞼の解剖を整理しておきましょう。

 

上眼瞼解剖 イラストと手術所見

 

ROOFは眼窩隔膜前脂肪ですから、眼窩脂肪は断面図でROOFの後方に位置しています。

 

また眼瞼下垂もあることから挙筋腱膜とミュラー筋の位置関係も整理しておきます。

 

今回はROOF除去と同時に挙筋腱膜を前転して下垂症状の改善をはかります。

 

ROOFの解剖です。

 

上眼瞼解剖 ROOFの位置 イラスト

 

ROOFは眉下切開から取りやすいですが、

 

重瞼予定切開部からアプローチしました。

 

重瞼術(全切開)+ROOF除去 手術イラスト

 

先にROOFを除去し、その後挙筋腱膜を処理します。

 

重瞼術(全切開)+ROOF除去 手術所見

 

ROOFを同定し止血を丁寧に行いながら除去していきます。

 

それでは最後にbefore & afterで確認しましょう。

 

重瞼術(全切開)+ROOF除去 症例(開眼)

 

施術後1ヶ月の状態(開眼時)です。

 

まだまだ瞼縁から切開線までが腫れていますが、

 

目の開きが良くなっています。

 

瞳孔にかかっていた瞼縁は上がり、

 

黒目がよく見えるようになり目元の印象が良くなりました。

 

重瞼術(全切開)+ROOF除去 症例(閉眼)

 

施術後1ヶ月の状態(閉眼時)です。

 

1ヶ月ですので、

 

まだまだ傷は赤いですが、傷が落ち着く数ヶ月後が楽しみです。

 

ラインの変化、傷跡の経過など今後経過はアップしていきます。

 

*ラインが安定するのは最低6ヶ月、傷の赤みが改善するのは3〜6ヶ月かかります。

 

 

いかがでしたか?

 

適切な診断と治療を選択し行うことで、

 

かなり目もとがスッキリした印象にかわります。

 

また目の開きもよくなり今後の経過も期待できます。

 

          丸山成一

 

※before &afterの画像についてのご注意

写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

 

※リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、

目が開きすぎる、脂肪を除去した部分の陥凹、角膜炎、ドライアイ、目の開きが悪い、

瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、

自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

 

 

 

 

2019年01月27日(日)

重瞼術(埋没法や全切開術)術後〜ダウンタイム中に気をつけることや起こりうる変化〜

テーマ:院長の美容コラム

最近、術後経過をSNSに投稿する方が増えています。

 

また鏡で何度も状態を確認する方もいます。

 

特に重瞼術(埋没法や全切開法)後は確認したくなる気持ちはよくわかります。

 

もちろん鏡をみること、術後の経過写真を撮影・投稿することに否定はしませんが、

 

帰宅し術後数時間に鏡で何度も確認したり、

 

開眼、閉眼時の写真を何度も撮影することはいけません。

 

これらの行動は、不安からくるもので注意が必要です。

 

何故ならこの時期は創部の安静が必須であり、

 

動かせば埋没法や切開法で固定した糸が緩みますし、最悪外れます。

 

特に切開法では、上まぶたを奥に引き込み重瞼ラインを形成するために、

 

眼窩隔膜や挙筋腱膜にかけるのですが、

 

その糸が外れ重瞼ラインが浅くなります。

 

できるだけ控えましょう。

 

 

それともう一つ!

 

重瞼術後のダウンタイム中に気をつけることをお話します。

 

ところでダウンタイムとは何でしょうか?

 

一般的には、術後内出血や腫れなどが生じ、

 

少なくとも一定期間、人に会いたくない、外に出られないなど日常生活に支障がでます。

 

この期間をダウンタイムと呼びます。

 

重瞼術(埋没法や切開法)のダウンタイムは、

 

①腫れや内出血がおさまるまで

 

②重瞼線が完全に安定(重瞼線の完成)するまで

 

・・・とすると、

 

埋没法の腫れや内出血は少なく、数日から長くて2〜3週間程度です。

 

また埋没法で作成した重瞼線は約1ヶ月で安定します。

 

そのため切開法に比べ埋没法を行った患者様は、

 

腫れや内出血も少なくダウンタイム中は、比較的安心して過ごされます。

 

一方で、

 

切開法では腫れや内出血は埋没法より長くなります。

 

特に術直後〜抜糸〜数週間は、

 

瞼縁から切開線(新しい重瞼ライン)までの腫れ;通称ハム目が形成される場合があります。

 

ちなみにハム目の形成は、

 

切開することで睫毛側の血液還流(静脈血の戻りが)が悪くなり、

 

切開線縫合部より睫毛側が、パンパンに腫れてしまいボンレスハムの状態になります。

 

例えるなら、

 

迂回路のない道路で事故が起き、交通渋滞がおきている状態です。

 

しかし、抜糸や血管が新生されることで、

 

停滞していた静脈の還流がよくなり、ハム目は解消されていきます。

 

またこの時期はハム目以外にも、

 

左右差、予定外重瞼線などが起こりうるので余計に不安になります。

 

いずれにしても切開法の重瞼線の完成は、

 

数ヶ月〜1年(数年と考える医師もいます)ですので辛抱強く待つことが大事です。

 

そして上記に述べたように、

 

鏡を何度もみる、自撮りをする、

 

またネットで他の患者さんの経過をみる、

 

「切開、腫れ、左右差、ハム目、失敗」など検索する、

 

・・・などは行わないほうがよいでしょう。

 

 

いかかでしたか?

 

重瞼術後に不安になる気落ちはとてもよくわかります。

 

その不安をできるだけ軽減するために、

 

医師は術前の説明はもちろん、

 

術後患者様がダウンタイム中に不安になった時に、

 

その不安を聞き安心させることも大事です。

 

そうすれば、周囲やネットの意見に左右されず、

 

ドンと構えられると思います。

 

          丸山成一

 

 

 

 

2018年11月23日(金)

美容外科手術後のケア〜まとめ〜

テーマ:院長の美容コラム

美容外科の手術がうまくいっても、その後のケアで実はその仕上がりに大きな影響がでます。

 

そこで今回は重瞼術や小鼻(鼻翼)縮小など、

 

意外に知らない、あるいは怠りがちなケアについて、

 

美容外科手術後のケアについてまとめてみました。

 

 

【重瞼術(埋没法・切開術・眼瞼下垂術)】

 

★気になるのはわかるが、片眼をつぶって鏡で確認することや自撮りをしない。

 

理由は糸が緩む・外れる可能性があるからです。

 

切開では表面の糸が外れなくても、中の糸(挙筋腱膜にかけた糸など)が外れる可能性があります。

 

★最低2週間はコンタクトを入れない。

 

理由はまぶたをさわるので糸が緩む・外れる可能性があるからです。

 

★下を向いての読書やスマフォをみない。

 

理由は腫れるからです。

 

★隠したいのはわかるが、お化粧は抜糸後もできるだけ避ける。

 

理由は抜糸前のお化粧が感染の原因になること、創傷治癒(傷の治り)の遅延になること。

 

抜糸後は乾燥するからです。むしろ保湿が大事。傷には湿潤環境がベストです。

 

 

【小鼻(鼻翼)縮小】

 

★小鼻(鼻翼)縮小や人中短縮などの術後は安静にすること。

 

理由は口・鼻の周囲は動くからです。傷は動かせば動かすほど、

 

傷の幅を広げ肥厚したり(肥厚性瘢痕)、凹んだり(陥凹性瘢痕)、

 

あるいはひきつれ(瘢痕拘縮)ます。

 

そのため、口を「う〜」の状態にして、

 

両ほうれい線をまたぐようにテープ固定を四六時中数ヶ月(3〜6ヶ月)行います。

 

「長い!そんなの出来ない!」という意見は最もですし、よくわかりますが、

 

仕上がりに大きな違いがでます。

 

傷をなめてはいけません。

 

 

【脂肪吸引】

 

★吸引部分の圧迫(最低2〜4週間)

 

脂肪吸引は、脂肪を吸引したから引き締まるのではありません。

 

理由は吸引した部分にデッドスペースが生じるので、

 

圧迫することでそのスペースを癒着させることで引き締まるのです。

 

圧迫はきつめで、装着期間は長ければ長いほどよいでしょう。

 

 

【顔や関節周囲の傷跡修正】

 

★傷を修正したら“綺麗になる!”は大間違い

 

理由は傷が術後3〜6ヶ月はどのようにも動くからです。

 

傷には可塑性(かそせい)があります。

 

可塑性とは、お餅に例えるとよくわかりますが、

 

お餅はつきたては伸び縮みしますが、

 

時間がたつとかたくなり、伸び縮みしなくなります。

 

傷はその期間が3〜6ヶ月もあり、

 

安静にしておかないと、どのようにも変化するわけです。

 

そのため、テープ固定や関節周囲などは必要があれば、

 

ギプスで固定する場合もあります。

 

 

【黒子除去】

 

★カサブタが取れるまでお化粧しない。

 

理由は黒子を除去したら、そこは創傷治癒が起こります。

 

創傷治癒が進むためには湿潤環境が最も適しています。

 

お化粧をすれば創傷治癒が阻害され、

 

お化粧の成分が中に入り込み汚く治ってしまうので、

 

せめてカサブタが“自然に(*)”取れるまでは軟膏を塗布するなり、

 

創傷被覆材などで保護しておきましょう。

 

(*)カサブタは無理に剥がしてはいけません。色素沈着や凹みの原因になります。

 

 

いかがでしたか?

 

美容外科の手術は抜糸をしたら終わりではありません。

 

その後のケアはとても大事です。

 

手術自体が上手くいっても、

 

その後のケアを怠れば、

 

せっかく痛い思いをしたことが無駄になってしまいます。

 

          丸山成一

 

 

 

 

2018年10月12日(金)

SNSの時代到来で、身体醜形障害が増える!?

テーマ:院長の美容コラム

昨今はSNSが普及し、

 

憧れや理想の顔の写真を簡単に手に入れる時代になりました。

 

そのためにより理想が高くなってしまい、

 

自己評価や自己肯定が低くなってしまう場合が増えると、

 

私は予想しとても懸念しています。

 

そこで今回は何度かブログで解説していますが、

 

今一度「身体醜形障害」について解説します。

 

 

身体醜形障害(body dysmorphic disorder ; BDD)とは

 

「一つまたはそれ以上の外見上の欠陥や欠点にとらわれるが、

 

それは他人には認識できないかできても些細なものに見える。

 

そのとらわれに対し、繰り返し行動や精神的行為などで無駄に時間を費やし、

 

社会的機能障害を引き起こす」と定義されています。

 

*定義の参考は【日本精神神経学会:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル】医学書院,東京,2014

 

 

それではその特徴から治療までまとめましたのでご覧下さい。

 

【BDDに多いタイプ】

 

・容姿が整っている(綺麗な人やイケメンに多い)。

 

・学術にたけている。

 

・自己評価・自己肯定が著しく低い。

 

・周囲からの肯定的な意見や、評価(綺麗ですね、格好いいですねなど)を

 

 受け入れることができない。

 

 

【BDDになりやすい性格】

 

・完璧主義

 

・負けず嫌い

 

・頑固

 

*このような性格が原因で、誰にも相談できず1人で悩んでしまうことが多くなります。

 

 

【BDDの素因】

 

・母子関係に原因があり、幼少時に母親との関係が上手くいっていない場合、

 

 あるいは母親との関係は上手くいっているが、

 

 その容姿が綺麗で憧れが強く、自分と比較してしまい発症することがある。

 

・兄弟・姉妹などに容姿が綺麗あるいは優れた人物がいて、

 

 自己あるいは他者から比較された経緯がある。

 

 

【BDDの特徴的行動(強迫症状;確認行動・繰り返し行動)】

 

・繰り返し鏡をみる。

 

・写真を撮る(自撮り)。

 

・ネット検索を繰り返す。

 

・ドクターショッピングを繰り返す。

 

・他者が自分の気にしている部分をみている気がしてマスクがかかせない。

 

・費用や労力(遠方からでも受診する)をおしまない傾向がある。

 

*5mm以下の凹んだ傷がある場合には、太陽光や蛍光灯により、いちばん目立つ角度を知っていて、

 鏡や写真で何度も確認してしいます。

 

 

【BDDの症例が安易に美容手術を行うと】

 

・手術に完璧を求めるあまり、繰り返してしまう。

 

*特徴的な例として、マイケル・◯ャクソンは、鼻の整形を繰り返し、一時期は形態がとても綺麗な時期があったが、

 満足できず完璧を求めるあまり整形を繰り返し、結果的に良い状態ではなくなってしまった。

 

・手術などを繰り返すために美容外科費用がかさんでしまう。

 

 

【BDDの症状を改善するためには】

 

・諦めるのではなく、妥協点を見つけ自己を受け入れることが重要になる。

 

・鏡をみる回数や、

 

 ネット検索(SNSなどで憧れの写真を極力探さないように心がける)を控える。

 

・手術(*1)を行う。

 

(*1)手術は身内・親友など未成年でなくても第三者を連れてカウンセリングを受け、

    医師・本人・第三者が納得した場合のみ行います。

 

・治療のゴールが狭いとまた繰り返すので、治療のゴールを広げる。

 

・手術の成功のみを考えるのではなく、リスクなどが存在することを理解し、

 

 過剰に期待しないことが重要である。

 

・重傷の場合は、薬物療法(択的セロトニン再取り込み阻害剤selective serotonin 

 

 reuptake inhibitors ; SSRI)(*2)

 

(*2)薬物療法は心療内科・精神科医の受診が必要になります。私はおすすめしません。

    理由は依存する傾向があるからです。

 

 

身体醜形障害(BDD)は理解されがたく、

 

また知らない医師も多くステップを踏まずに安易に施術を行い、

 

BDDの発症を惹起、あるいはBDDの症状を悪化させてしまいます。

 

自分は自分として、諦めるのではなく、受け入れることも大切です。

 

また美容外科手術を憧れに近づけたい手段とするのでなく、

 

今の状態よりもより良くしていくことに視点を変えていくことも大事だと思います。

 

          丸山成一

 

 

 

 

 

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