英ガーディアン紙:デザイナー・トラブル(予告編)
Steve Fuller : Designer trouble
Darwinism has had it all its own way for too long, Warwick's controversial sociologist tells Zoe Corbyn
http://education.guardian.co.uk/higher/profile/story/0,,1698284,00.html
ついに、The Guardianに大きくとりあげられてますね。友人に指摘されるまで気づかなかったです。Open Universityで造説のメディア分析で研究をしているその友人も、「やらかしてくれたよ」っていう反応だった。電話インタビューするそうだ。
でも、ドグマが嫌いだというFullerの意見も、またエントリーを改めてもう少し考えてみようと思う。科学と宗教と人間の根源に触れるテーマなので、とってもデリケートだけど、がんばってみよう。中腰で耐えるのだ(byウッチー)。
それにしても、リンク先の写真の時計が気になってしょうがない!なんで、彼はいつも安っちい時計をしているのだろうか。その哲学が知りたい。
Darwinism has had it all its own way for too long, Warwick's controversial sociologist tells Zoe Corbyn
http://education.guardian.co.uk/higher/profile/story/0,,1698284,00.html
ついに、The Guardianに大きくとりあげられてますね。友人に指摘されるまで気づかなかったです。Open Universityで造説のメディア分析で研究をしているその友人も、「やらかしてくれたよ」っていう反応だった。電話インタビューするそうだ。
でも、ドグマが嫌いだというFullerの意見も、またエントリーを改めてもう少し考えてみようと思う。科学と宗教と人間の根源に触れるテーマなので、とってもデリケートだけど、がんばってみよう。中腰で耐えるのだ(byウッチー)。
それにしても、リンク先の写真の時計が気になってしょうがない!なんで、彼はいつも安っちい時計をしているのだろうか。その哲学が知りたい。
Jack Johnsonの貴重音源
Mさんから、Jack Johnsonの貴重音源をお借りした。
さっそく家のPCに取り込んで、ランダムに流している。
今でこそ有名どころになっているけど、Mさんはなぜか2002年のマンチェスターでのライブとか
2003年の新宿でのライブとかの音を持っている。東京の英語FM曲Inter FMに出たときの音とかも。
Jack Johnsonは映画化されたCurious Georgeの音楽を担当しているのだが、勢いでそれも手にいれてしまった。
この春のテーマ・ミュージックになりそう。
さっそく家のPCに取り込んで、ランダムに流している。
今でこそ有名どころになっているけど、Mさんはなぜか2002年のマンチェスターでのライブとか
2003年の新宿でのライブとかの音を持っている。東京の英語FM曲Inter FMに出たときの音とかも。
Jack Johnsonは映画化されたCurious Georgeの音楽を担当しているのだが、勢いでそれも手にいれてしまった。
この春のテーマ・ミュージックになりそう。
ポスト人間な時代
●There is no stop button in the race for human re-engineering
http://www.guardian.co.uk/science/story/0,,1697798,00.html
私たちは、人体改造時代を迎えている。フランシス・フクヤマ風に言えば、ポスト・ヒューマン・ネイチャー(本のタイトルでダイヤモンド社から邦訳あり)。私たちのヒューマニティ=人間性の土台が揺らいでいるなんていってもあまりぴんとこないが、たしかに、「人間らしく」あることがわからなくなる時代が近づいている。トリノで少々騒ぎになるドーピングは大罪とみなされているが、プチ・ドーピングが恒常的になっていたってそれが「自己責任」なら、誰が訴えられられるわけでもないのだ。
ちょっと横道にそれてしまったが、この記事で注目されているのは、脳や心の問題だ。ヨーロッパには、人間の脳や心をちょっと思い通りにしてみましょうね、という技術の進歩に対して、みんなでいっしょに考えていきましょうという動きがある。ウェブページをみるかぎり、なかなか手の込んだ、粘り強い試みのようだ。
Meeting of Minds
http://www.meetingmindseurope.org/uk_site.aspx?ID=0&SGREF=14
今週、イギリスのシンクタンクのDemosも長い報告書(というよりも各方面の論客による論文集)を出したそうだ。これは読み応えがありそう。
http://www.demos.co.uk/catalogue/betterhumanscollection/
というか、こんなふうにコンピューターの画面とにらめっこして、会ったこともないかもしれない人にむけて、文章をつづっている私の人間性もどうにかしているといえば、どうにかしているかもしれない。人間ってなんでしょ?
http://www.guardian.co.uk/science/story/0,,1697798,00.html
私たちは、人体改造時代を迎えている。フランシス・フクヤマ風に言えば、ポスト・ヒューマン・ネイチャー(本のタイトルでダイヤモンド社から邦訳あり)。私たちのヒューマニティ=人間性の土台が揺らいでいるなんていってもあまりぴんとこないが、たしかに、「人間らしく」あることがわからなくなる時代が近づいている。トリノで少々騒ぎになるドーピングは大罪とみなされているが、プチ・ドーピングが恒常的になっていたってそれが「自己責任」なら、誰が訴えられられるわけでもないのだ。
ちょっと横道にそれてしまったが、この記事で注目されているのは、脳や心の問題だ。ヨーロッパには、人間の脳や心をちょっと思い通りにしてみましょうね、という技術の進歩に対して、みんなでいっしょに考えていきましょうという動きがある。ウェブページをみるかぎり、なかなか手の込んだ、粘り強い試みのようだ。
Meeting of Minds
http://www.meetingmindseurope.org/uk_site.aspx?ID=0&SGREF=14
今週、イギリスのシンクタンクのDemosも長い報告書(というよりも各方面の論客による論文集)を出したそうだ。これは読み応えがありそう。
http://www.demos.co.uk/catalogue/betterhumanscollection/
というか、こんなふうにコンピューターの画面とにらめっこして、会ったこともないかもしれない人にむけて、文章をつづっている私の人間性もどうにかしているといえば、どうにかしているかもしれない。人間ってなんでしょ?
生命を軸に科学、ジャーナリズム、哲学を横断(できたらいいなぁ)
お買い物。この三冊をまとめて書評できるような知性があったらなぁ。
ヒトゲノム完全解読から「ヒト」理解へ
ヒトゲノム研究の最前線にいる科学者が書いた本。僕には難しすぎる気もしたが、真面目に書いている感じがしたのでくいさがってみよう。語り方にも注目するつもり。
人間の終焉:テクノロジーはもう十分だ!
一線級のジャーナリストの本。タイトルからして、少し躊躇したが、大澤真幸(社会学界隈での有名人。ミーハーです。)の解説につられて購入。タイトルはどうにかしたいなぁ。というか、このタイトルは科学技術を語る枠組みの貧困さを物語っていると思う。はたして内容は・・・。
未知なるものへの生成:ベルクソン生命哲学
新しい本(が好きです)。ほとんど、長大な詩集を手にとる感覚(普段から詩集を買っているわけではない)。前に読んだ、金森修さんの入門書から一歩進んでみることができるかどうか。そういえば、昨日も春秋社の本をみた。
ヒトゲノム完全解読から「ヒト」理解へ
ヒトゲノム研究の最前線にいる科学者が書いた本。僕には難しすぎる気もしたが、真面目に書いている感じがしたのでくいさがってみよう。語り方にも注目するつもり。
人間の終焉:テクノロジーはもう十分だ!
一線級のジャーナリストの本。タイトルからして、少し躊躇したが、大澤真幸(社会学界隈での有名人。ミーハーです。)の解説につられて購入。タイトルはどうにかしたいなぁ。というか、このタイトルは科学技術を語る枠組みの貧困さを物語っていると思う。はたして内容は・・・。
未知なるものへの生成:ベルクソン生命哲学
新しい本(が好きです)。ほとんど、長大な詩集を手にとる感覚(普段から詩集を買っているわけではない)。前に読んだ、金森修さんの入門書から一歩進んでみることができるかどうか。そういえば、昨日も春秋社の本をみた。
縦から横へ、機械から身体へ
glocomの試みは、InterCommunicationの特集「情報社会の変貌:その可能性と不可能性」でも知っていたのだが、ほとんど読まずにほっぽっていたが、昨日、ウェブ上にも膨大な資料がアップされていることを知った。
ised@glocom
今日は、久しぶりにスカイプで話した友人と、民だの官だのという話もしたりしていたのもあって、経産省の村上さんのお話 をささっと読んでみた。(雪かきの筋肉痛をかかえつつ・・・)
もともと小難しい話をする人たちの集まりだから、しょうがないのではあるが、村上さんのお話も斜め読みではよくわからない。でも、無理やり感想を書いてみる。
まずは、内容のクオリティはともかく、官僚のスーパーマンさを思いしった。村上さんがそこまで考えることなのかな?とも思った。それこそ、彼自身が主張するように、縦割りではなく、もっと横のつながりをもって設計していれば、もっとわかりやすいモデルが作れたのではないかと思った。それでも、前にどこかの学会で聞いたOO省の発表よりは、面白かった。
一番面白かったのは、村上さんだけではなく、討論に加わっている人たちが、横につながる「企業」のあり方から、社会における個人のあり方まで、その新しい像をなんとか描こうと苦心しているところであった。
よく引用されるのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの「Google」や「はてな」(はてなの近藤さんは議論にも参加)。
これらに関連して面白かった例が「情報財の再生産のコストが低くなった」ということ。東さんがたとえていたのは、昔は大金持ちしか全巻買うことができなかったブリタニカ百科事典は年間6千円くらいで手にはいるということ。当たり前のことなのだけど、「情報財」という言葉に置き換えてもらっただけですっきりする。
自分なりに言い換えてみると、智へのアクセスへの垣根が低くなった。ということだろうか。
智を独占することでパワーを持っていた企業や個人のパワーが相対的に小さくなったり、独占しない形で智を提供できる(サービス化と呼ばれたりしていた)企業やグループが影響力を持ちはじめているし、その傾向は進むのではないか、ということで話が進んでいたと思う。
たしかに、いろんな技術や商売(広告の話もあった)の傾向は、オープンでより良い社会の実現へ向かっていくような雰囲気で語られることが多い。しかし、そうした傾向が実現化していくとして、その中で市場が指し示すだけではない「目的」(「欲望」という言葉もつかっていたと思う)は何なのか?どこにあるのか?ということを考えるべきではないか、という東さんの指摘は刺激的であった。(その後、あまりこの問いには進んでいかず)
討議の中ではプラットフォームという言葉が使われていたけれど、コミュニティでもなく企業でもない、拠り所みたいなものをうまく創造することがポイントだと思った。と、書いてみて、東さんが「固有名」にこだわって議論していたのがなんとなくわかってきた。
情報社会のなかに「リアル」さ(固有名、ブランド、・・・)をどう演出するか。情報社会の問題は、かつての機械的な問題ではなく、とても生々しい身体的なレベルの問題になっているのかもしれないと思った。逆に、そうだからこそ、身体的な感度の高いサービスがもとめられるようになっていくのかもしれない。でも、それって何だろう?(ブログはそうかも)
この設計研のシリーズは、これをネタにいろいろ話し合ったらもっと面白いかもしれない。設計研プチ研に興味のある方はご一報を。
ised@glocom
今日は、久しぶりにスカイプで話した友人と、民だの官だのという話もしたりしていたのもあって、経産省の村上さんのお話 をささっと読んでみた。(雪かきの筋肉痛をかかえつつ・・・)
もともと小難しい話をする人たちの集まりだから、しょうがないのではあるが、村上さんのお話も斜め読みではよくわからない。でも、無理やり感想を書いてみる。
まずは、内容のクオリティはともかく、官僚のスーパーマンさを思いしった。村上さんがそこまで考えることなのかな?とも思った。それこそ、彼自身が主張するように、縦割りではなく、もっと横のつながりをもって設計していれば、もっとわかりやすいモデルが作れたのではないかと思った。それでも、前にどこかの学会で聞いたOO省の発表よりは、面白かった。
一番面白かったのは、村上さんだけではなく、討論に加わっている人たちが、横につながる「企業」のあり方から、社会における個人のあり方まで、その新しい像をなんとか描こうと苦心しているところであった。
よく引用されるのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの「Google」や「はてな」(はてなの近藤さんは議論にも参加)。
これらに関連して面白かった例が「情報財の再生産のコストが低くなった」ということ。東さんがたとえていたのは、昔は大金持ちしか全巻買うことができなかったブリタニカ百科事典は年間6千円くらいで手にはいるということ。当たり前のことなのだけど、「情報財」という言葉に置き換えてもらっただけですっきりする。
自分なりに言い換えてみると、智へのアクセスへの垣根が低くなった。ということだろうか。
智を独占することでパワーを持っていた企業や個人のパワーが相対的に小さくなったり、独占しない形で智を提供できる(サービス化と呼ばれたりしていた)企業やグループが影響力を持ちはじめているし、その傾向は進むのではないか、ということで話が進んでいたと思う。
たしかに、いろんな技術や商売(広告の話もあった)の傾向は、オープンでより良い社会の実現へ向かっていくような雰囲気で語られることが多い。しかし、そうした傾向が実現化していくとして、その中で市場が指し示すだけではない「目的」(「欲望」という言葉もつかっていたと思う)は何なのか?どこにあるのか?ということを考えるべきではないか、という東さんの指摘は刺激的であった。(その後、あまりこの問いには進んでいかず)
討議の中ではプラットフォームという言葉が使われていたけれど、コミュニティでもなく企業でもない、拠り所みたいなものをうまく創造することがポイントだと思った。と、書いてみて、東さんが「固有名」にこだわって議論していたのがなんとなくわかってきた。
情報社会のなかに「リアル」さ(固有名、ブランド、・・・)をどう演出するか。情報社会の問題は、かつての機械的な問題ではなく、とても生々しい身体的なレベルの問題になっているのかもしれないと思った。逆に、そうだからこそ、身体的な感度の高いサービスがもとめられるようになっていくのかもしれない。でも、それって何だろう?(ブログはそうかも)
この設計研のシリーズは、これをネタにいろいろ話し合ったらもっと面白いかもしれない。設計研プチ研に興味のある方はご一報を。
一息
年明けから、東京、札幌、US、東京(雪で足止め)、札幌の移動に加え、ワークショップのコーディネーター(ほとんどもうひとりのコーディネーターの先生にお任せしてしまっていたが)をしたりしているうちにあっという間に一ヶ月が経ってしまった。おそろしい・・・。
もちろん、たくさんの人と出会い、意見を交換し、交感し、交歓するのもとても勉強になるし、有意義なことだと思っているけれど、もっと読み書きをしっかりやっていかねば。
というわけで、久しぶりの更新でした。
もちろん、たくさんの人と出会い、意見を交換し、交感し、交歓するのもとても勉強になるし、有意義なことだと思っているけれど、もっと読み書きをしっかりやっていかねば。
というわけで、久しぶりの更新でした。
Bookmark: 保険、大学、生殖医療
ぜんぜん更新できないので、テーマについにブックマークをつくってしまった。
実質、ブックマークのブックマークなのですが、コメントつけるということで、ご勘弁。
●macska dot org
http://macska.org/article/122
▼健康保険問題について。先日のH岡さんの会で話題になったことがそのまま・・・
●法人化から一年、国立大学の今
http://www.bund.org/opinion/20051115-2.htm
▼とにかく、「各種の国の事業の中でも、教育・研究というのは、恐らく一番評価しにくい分野である。」という部分は、そうなんだろうなぁと思う。それに、なんらかの効果があったとしても10年20年かかるものなのではないかと思う。だから、ほとんど「信念」みたいなものかもしれない。大学に何を託すのか。内外部の思いと期待(望みが1%でもいい)を聴く時なのだろう。
●Clinics prepare for 'lifestyle' fertility treatment
http://www.guardian.co.uk/science/story/0,3605,1680276,00.html
▼もうすぐ、生殖医療が「医療」目的ではなく、「ライフスタイルの選択」として行われるようになることを伝える記事。凍結卵子をつくる技術が向上しているらしい。生殖をコントロールできることで仕事も家庭も両方とる世代を"have it all generation"と呼んでいる。これって、「勝ち組」って訳すんでしょうか?
実質、ブックマークのブックマークなのですが、コメントつけるということで、ご勘弁。
●macska dot org
http://macska.org/article/122
▼健康保険問題について。先日のH岡さんの会で話題になったことがそのまま・・・
●法人化から一年、国立大学の今
http://www.bund.org/opinion/20051115-2.htm
▼とにかく、「各種の国の事業の中でも、教育・研究というのは、恐らく一番評価しにくい分野である。」という部分は、そうなんだろうなぁと思う。それに、なんらかの効果があったとしても10年20年かかるものなのではないかと思う。だから、ほとんど「信念」みたいなものかもしれない。大学に何を託すのか。内外部の思いと期待(望みが1%でもいい)を聴く時なのだろう。
●Clinics prepare for 'lifestyle' fertility treatment
http://www.guardian.co.uk/science/story/0,3605,1680276,00.html
▼もうすぐ、生殖医療が「医療」目的ではなく、「ライフスタイルの選択」として行われるようになることを伝える記事。凍結卵子をつくる技術が向上しているらしい。生殖をコントロールできることで仕事も家庭も両方とる世代を"have it all generation"と呼んでいる。これって、「勝ち組」って訳すんでしょうか?