11時頃、親父さんの車に乗り込む。
オレとマツモトとエータ君。
街を颯爽と走るベンツ。
ベンツの助手席なんて経験ない。 気持ちいい~~。
城端の街は歩行者が少ない。
みんな車で移動するからかな。
かといって、道が車で溢れてる訳でもない。
すれ違う車の数なんて、ホントに数えるほど。
少し山道に入ると、除雪作業中。
海抜が高くなると、目に見えて雪の量が増える。
「ウメさん、今除雪してる人たちは夏は大工さんなんだよ」 とマツモト。
へえ。冬の間は大工の仕事が出来ないから、市に雇われて除雪の仕事をしているのだそうだ。
「ここでは雪も産業なんだよ」
マツモトが言う。 なるほどねえ。
「今年はこのまま春になるんですかね?」と親父さんに聞くと、
「いや、それじゃあヤバいね」
降ったら降ったで大変で、降らなきゃ降らないで困っちゃう。
生活ってか、生きてくにはそれなりの苦労が伴うもんだなあ。
ここは自然と共存してんだな。
自分の都合のいい様にはならないし、言い訳も効きゃしない。
オレがこの日帰京した後、御存じの通り日本海側は歴史的な大寒波。
降るわ降るわで、死者も出てしまう程の大雪に見舞われる。
ええ?! 雪降って人死んじゃうの!? 連日の報道を見る度、
「もっと豪雪が見たかった」 なんて言ってた自分を後悔する。
朝飯食ったばっかだし、散歩でもしてお腹減らしてって事で
親父さんが案内してくれたのは『高岡山 瑞龍寺』
はあ、見事だなあ…。
国宝。
父と娘。
静かな回廊。
周りに高い建物が無いのもあって、ひときわ大きさを感じる。
実際デカいんだけどさ。
昔の人、これ作っちゃったの?スゲエなあ。
ゆっくり境内を見て回る。 思いがけなく初詣しちゃったのでした。
前回遊びに来た時は『棟方志功館』とかに行ったけど、(ここもいいスよ)
冷たい空気に包まれてる時は、こういう厳かな所が身が引き締まるなあ。
しばし心を洗って、再びベンツの助手席へ。
親父さんがステアリングを握りながら、
「行くなら氷見の本店行きゃいいじゃねえか」
「あ、そうだねー」 とマツモト。
向かうのは富山の鮨です。うほほ。
つづく。



