重障害児(者)の言葉や気持ちを感じ取る『フィーリング・コミュニケーター志津枝』です。
あなたのココロを《スーパーヒーリング・ハグ》で癒やしますアップ
 
 
こんにちは(*^▽^*)
訪れてくださった方々。いいね下さる方々。
いつもありがとうございますm(_ _)m
励みになりますラブラブ
 
自閉症スペクトラムが発覚する前のわたしが
 
『どんな風に世界を感じて、見えていたのか』。
 
 
それを、今現在困っている当事者の子ども達やご家族、支援している方々の
 
1つの情報として知ってもらえたらいいな、と思います。
 
 
 
ヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコヒヨコ
 
 
ちょっとシャドウな話しが続いてしまったので(v_v)、今回はライト目なエピソードでいきますね花
 
 
 
小学1年の一学期。まもなく梅雨入りの時期。
 
学校の帰り道で野鳥のヒナを見つけました。
 
長屋のタイプの家が連なる軒下にチョコンとうずくまっています。巣から落ちたのだろうといくら下から見上げても、
 
ツバメの巣のようにわかりやすい巣の形や、親らしき姿が見えません。
 
 
ちょうどこの当たりは神社の裏側の杜があり、沢山のカラスや野良猫も住んでいました。
 
このままここにいたら、遅かれ早かれ、死んでしまうと思いました。
 
手を差し伸べると、スズメそっくりの動きでチョンチョンジャンプして逃げます。
 
「いじめないよ。こわくないよ(^0^;)」
 
声をかけながらなんとか捕まえたものの、ヒナが苦しくない程度の力加減が難しく、何度も道中に手からすっぽ抜けて逃げ出し、帰り着くまで倍の時間がかかりました。
 
家に着いたら祖母が買い物に出かけて留守だったので、
 
昼夜逆転仕事で昼間寝ている『ママちゃん』に助けを求め(半ばたたき起こす勢い(^^;))、鳥の育て方のアドバイスを求めました。
 
 
だるまインコの飼育経験のあった『ママちゃん』でも、さすがに野鳥は解らなかったので、
 
boxティッシュの空き箱にクッション代わりのティッシュと一緒にヒナを入れて、子どもの足で歩いて20分かかる『鳥屋さん』に行きました。
 
ママちゃんが持たせてくれたお小遣いを握りしめ『鳥屋さん』に行くと、店長のおじさんが目を丸くした。
 
 
店「巣立ちに失敗したんだね。落ちた時に翼を痛めたり、身体をぶつけたりしてる可能性もあるから、生きられるかはわからないけどね」
 
わ「でも、今は生きてる。元気に飛べるようになったら、野生に返す」
 
頑として譲らないわたしに、おじさんは根負けしたように
 
九官鳥が入ってる籠のスモールバージョンの《竹細工》タイプの鳥籠と、水飲み、餌入れ(瀬戸物タイプ)を選んでくれた。
 
店「エサはこの擂り餌を使う。
この粉状になってるものにぬるま湯を加えて、ペーストにする。固さは、これくらいね」
 
店長さんは、ヒナを掴んで細い木のヘラのようなもので擂り餌をすくい、ヒナの嘴の間に割り込ませた。
 
一瞬、可哀想だと思ったが
 
ヒナは口に入ったエサを感じると、無理やり奥まで入れなくてもパクパク嘴を動かして食べてみせた。
 
店「まだヒナだし、人間に馴れてないから可哀想だけどこうしないと自力で食べられないよ。
 
このヘラは、割り箸を削ったもの。ヒナの口に合わせて太さを調整してね。
 
最初に食べられる量はこれくらい。
たくさん食べられないから、これをだいたい三時間おきにやる。
腐りやすいから、一回一回作ること。
 
あと、ヒナは兄弟とかたまって体温を調節する。1羽だけだと身体がすぐ冷えてこの時期でも衰弱するから、夜は電球で温めて」
 
1つ1つ、実際に見せてくれながら手順を説明してくれる。
 
店「完全に巣立ちする大人になるまで二週間足らずだよ。それまで、こうやって世話しなきゃいけない。
大変だよ。出来る?」
 
 
手のひらの中の小さな命。
『責任』を意識して一瞬ひるみかけたが、
 
 
 
わ「やる。この子のお母さんになる!」
 
 
店長のおじさんはヒナをティッシュケースの中に戻し、色々飼養道具を紙袋にまとめてくれた。
 
店「お代はこれくらい。おまけしてあげるね。何か困ったことがあったら、いつでも相談に来なさい(^_^;)」
 
重い紙袋一式とヒナを連れて帰ると、ママちゃんから事情を聞いた祖母が渋い顔をして待っていた。
 
ママちゃんが心配そうに見ていたので、
元の場所に戻して来い!とは言えず、巣立ちして野生に返すまでなら……と渋々承諾してくれた。
 
それから、ヒナを教えてもらった通りに寝不足になりながらお世話した。学校に行ってる間だけエサやりを祖母にお願いし、
 
籠掃除も水やりも温度管理にも気を配った。我ながら頑張ったと思う。
 
 
結局、『ピッチ』と名づけたその鳥は、巣立ちの時期になっても飛べることが出来なかった。羽が生え揃ったと思ったら、一週間も立たない内に尾羽根から抜けていき、
 
飛ぶのに必要な風切り羽根も抜けてしまい、
 
羽ばたいてもゆっくり下降していくのが精一杯だった。
 
鳥屋のおじさんが言った通り、翼がうまく機能しなかった。
 
エサ入れの擂り餌を美味しそうに自分で食べられるようにまで成長した『ピッチ』は、
 
野生に返らず、一生を籠の中で過ごした。
 
軒下に籠をぶら下げて、外の風と景色を眺めながら移りゆく四季を感じていた。
春と秋には羽根が生え代わり、一週間だけ野生の姿を取り戻す。
 
初春の頃には
 
ピーピチュピチュピチュ音譜音譜
 
という美しい鳴き声を響かせ、ピッチの鳴き声に仲間の鳥もよく遊びにきていた。
 
よく通る鳴き声で、モテモテだったらしい(*^▽^*)ハート
 
野生気質の強い『彼』は、
わたしの1年生からの厳しい小学校時代を、丸々共に過ごしてくれた、同志に近い友達でした。
 
『ピッチ』のエピソードも色々あるけれど、
 
それはいつかマンガイラスト付きでお伝えしたいな~と思います(^◇^;)。
 
 

 
 
『ピッチ』は、《シジュウカラ》という鳥ですドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
 
『ピッチ』の実際の写真は遺されてないけれど、こんな可愛い姿でした。
(尾羽と翼の生え代わり時期は、まさにこんな感じ(*^_^*))



前の記事はこちら




まとめ記事はこちら






自閉症スペクトラムランキングへ


自閉症児育児ランキングへ


人気ブログランキングへ