極寒の最果ての地へ(2009年冬 北海道道北)前編 | 空の向こうへ ~社会人バックパッカーの足跡~

空の向こうへ ~社会人バックパッカーの足跡~

30代 妻子もちサラリーマンです
旅行記上げてます
かなり古いのもあります
ジャンル 一応国内旅行ですが たまに海外も行きます

 1日目  (神戸 曇り 札幌曇りのち雪)


 昼過ぎ、神戸から北に向かって飛び立つ


 今回の目的地、北海道の道北
 

 飛行機はほぼ定刻通りに新千歳空港に到着 

 荷物を受け取った後、夜行バスに乗るまで時間が有ったのでそのまま列車で小樽へ
 

 小樽運河の裏道を雪の降る中一人で歩く まったく何をやっているのだか…
 

 夕食に回転すし屋に入る 北海道の回転ずしはネタがよくて旨いからいい。ただ200円以上の皿になかなか手が出ない自分の貧乏性が嫌になる
 

 ちなみにこの店で店員が符丁でシャコの事をガレージと言っていた、昔、ネタで聞いた事はあるがまさか本当に言っている所があるとは…
 
 食後、小樽運河のほうへ↓


 


 まぁ このくそ寒い時期に男一人で来るところではないな…

 列車で札幌へ戻り、苗穂駅前のスーパー銭湯へ
 ここは便利なので北海道に来るたびに利用している気がする。あとは朝まで営業してくれれば有難いのだが

 バスターミナルへ向かう途中に 大通り公園へ
 
 

イルミネェーションが施され 綺麗なのはいいが どうも場違いな雰囲気は否めない 
 全く、この時機は独り者には過ごしにくくてしんどい…
 

 大通り公園からバスターミナルへ、向かうが なかなか見つからない すぐ近くだと聞いていたのだが…
 やっと見つけたと思ったら違う会社のバスターミナルだった 時間は刻一刻と近づいてきてだんだん焦ってくる、歩いている人に聞いてもみんな場所がバラバラ… 
 
 一体どうなっているんだ

 結局タクシーの運ちゃんに聞いて 無事判明し 発車15分前に到着 
 ほんま、もっと分かりやすい場所にしてほしい

 発車時間が近づきバスに乗り込む、今日の乗車率は4割って所
 座席は広々としていて快適
 23時過ぎ バスは北へ向かって走り出した。


 
 2日目  (稚内雪)

 朝6時前、まだ夜が開け切らない稚内に到着、最果ての街だけあって寒い
 おまけに睡眠不足でしんどい 
 

 駅の中に入ると出汁の匂いが漂っていたので 誘われるように立ち食いそばへ 夜行で稚内に到着するたびにここでそば食っている気がする 
 

 しかし 夜行列車がなくなっても朝早くから営業しているのはすごいと思う

 始発列車で南下しようとするが 雪の為、稚内~南稚内間が運転休止 その為タクシーで代行という珍しい体験をする事に
 南稚内からは単行の気動車で下沼へ

 下沼で降りる時、運転士から「ホーム除雪してなくてすいません」と言われたのだが

 

 ホームどころか駅周り2,3日人が来た気配がない…

 

 


 
 

 駅舎内はきれいなんだけどねぇ

 この駅で降りた理由は、ここから海側へ約10kmのところにあるオトンルイ風力発電所へ行くため
 夏場、かなりきれいだったので雪景色もきれいだろと思って行くことに

 ただ、現在の気温マイナス10℃近く 天候 吹雪でホワイトアウトしかかっている
 ちなみに 目的地までバス等はなく 10km吹雪のなか歩くことに

 計画したのは自分だが 外の状況を見ると駅から出ることすらためらわれる状況だ…

 しかし、ここで待っていても仕方がないので スキーウェアーに着替え

 

 

 

 吹雪が落ち着いた頃合を見計らい出発するが、1キロも歩かないうちに天候悪化… 
 暴風雪の中もくもくと歩く

 時折晴れるが、また暫くすると吹雪という繰返し、そしてかなり寒い気分は八甲田山の雪中行軍だ…

 途中こんな男の子回路を擽られる車を発見↓


 
、この車なら月面でも走れそうだ。何をしているかわからないが何かの調査をしている模様。

 2時間近く歩いて 目的地のオトンルイ風力発電所に到着
 
 ただ、吹雪で見たかった景色は見れず…
 
 暫く待つが、吹きさらしの風をまともに食らうので寒い… 埒があかないので帰ろうと歩き始めたら少しづつ晴れてきて 後を振り返ると風車群が見える 
 

 急いで戻り写真を撮る


 


 5分ぐらいすると、また雪がちらついてきたので戻り始める
 歩いていると、再び天候は悪化し猛吹雪に、行きと同じ道を歩いているのだが、往路で自分が付けた足跡が雪で完全に埋もれて判らなくなっているほどだ
 緩い丘陵を越えたくらいで 再び晴れ間が差して 丘の向こうに風車群が見えだす↓


 

 

 
 

 ただこれがこの日見た最後の晴れ間だったが…

 その後、来た道を戻っていると 往路で見たかっこいい車で調査やっているおじ様方が街に戻るついでに駅まで送ってくれるとの事、ありがたく 車に乗せてもらう まぁ 「こんな視界の悪い日に田舎道を歩くのは危ないから止めてくれ」といわれましたが

 ついでにあのかっこいい車は、地面に振動を与えて地中の状態を調べるものらしい

 駅に着き 次の列車まで待つが 夕方までない…
 只今の時刻、昼の12時前、そして駅前には雪原と化している畑の向こうに民家が数件あるだけという最高のロケーション 

 正直やることがねぇ

 あまりにも暇すぎてホームの除雪をしたくらいだ

 1時間程、駅でぼ~としていたのだが 流石にやることがなくなり、隣の幌延駅まで歩く事を決意

 距離約8キロ まともにいけば2時間弱の距離だ、しかも過去に同じ区間を歩いた事がある

 雪が落ち着いた頃合を見計らって出発するが、暫く行くと、また天候悪化… ほんまに今日は呪われているな
 雪の中をとぼとぼと歩いていると 「乗っていきますか」言ってくれる人がいたので、幌延駅まで乗せてもらう事に、話を聞いていると隣町の豊富から買い物に来ているとのこと。豊富のスーパーは日曜日には開いていないらしい さすが北海道の田舎街だ

 ついでにこの兄ちゃん 同乗者にダックスフンドを連れていたのだが、こやつがすっごく人懐こく。初対面でも関係なく、人の顔をなめてくる
 飼い主の兄ちゃんに「こいつなら誘拐されても誘拐された先で幸せに暮らしていけるだろう」と言われる始末…
 顔を舐められるのはいいが、しゃべっていると口の中に舌まで入れてくる…
 

 俺、犬とディープキスする趣味はないよ

 幌延に到着後、コンビニに行き昼食を買い、雪の為街をうろつく気にもなれず駅で列車を待つ
 幌延はトナカイの町らしいです

 

  
 

 その後単行の気動車に乗り抜海へ

 

 

 

  本日の宿は、抜海の「ばっかす」
 ここに来るのは夏以来だ ちなみに今回はオフシーズンの為宿泊客は 俺一人ですが
 

 後編に続く