(ピーンポーン ピーンポーン)
お皿が割れているからベッドから出られないの。
(ピーンポーン …ガチャリ)
お尋ねしますが。
ありゃ勝手に…いまちょっとーーですから、あとにしてくださいな。
この写真の二人をご存知ですか。
いいえ。
このマンションにアルファベットで割りふられた地下室あるでしょ。
あっ、手袋が落ちているよう。
同じ地下室に死んでいたんだ。
まあ、、なむなむ。
あんたのことだよ。
(ピーンポーン)
はっ
出てはいけないよ。
(ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン
ピーンポーン ピーンポーン …)
やっと止んだ。ね、鳴っている間に考えていたんだけど、かりに私は死んだとして、その写真の二人のどちらかが私となると、もう一方は誰なんですか。
おっ、だいぶ呑み込みが早いんですね。どっちもあんただよ。さ、行こう、取調室。
?というか今から取り調べなんてするんですか。まあいいけど。でも、やっぱり行けない、ここから、ベッドから出られないの。どうしても、だめなの。だって、お、、ゎ、
あんたがその割れたお皿ですよ。
ね、真っ二つ。ごじぶんでやったの。ピース。二人。ね、ね。
へー。ほー。ふーん、そういうものかしらね。それより、右手かな、さっきからそこに落ちているその片っぽ手袋って、
それはぼくのじゃない。
あそう。じゃあ行きます。
うん。
(ガチャリ)
そういえばさっきのインターホン誰だったんでしょう。とってもこわかった。
ああ、あれ左手袋だよ。
なんだ。なら開けてあげればよかった。きっと片割れを探していたんだわ。いじわるですね。
うんでもあんたがいうなよなあ。
そうだね。