ほ~いお酢!新俳句 2024年 新春選句

 

地が揺れて 夢なき夜の 年はじめ

成人の 我が子を見てる 父の顔

蝋梅の ほのと香りて 六地蔵

水鳥の 水面まぶしく はじきけり

福笹の やさしき音と 人の中

紅梅の 早咲きを見て 旅を恋ふ

 

 

 

 

腐土敷きて 花壇に冬の 色を置く

耳うとき お爺と冬を 籠りけり

春を待つ 静けさにあり 宵の海

南天に 少し重たき 雨雫

立山や 冬晴れ浮かぶ 氷見の海

出石の 静かに白き 城下町

山茶花の こぼるる道へ あと戻り

来る春に 心を籠めし 一行詩