暫く、セリフ3行のアンサンブル

(その他大勢の役ね)

が続き、

大先輩の中に埋もれている舞台が

続きました。



その時のメインさん方は、

俳優魂みたいなものを

背中で教えて下さいました。

何か言うわけでもなく、

凄まじい牽引力。




稽古初日のエネルギー、

稽古中のムード作り、

周りへのご配慮。気配り。




そして今回自分がいざ

メインキャストの立場になると、

いかに大変なことで、

容易なことではないと、

改めてわかりました。



このオープニングも3回目に
なりました。

当たり前の怪物に襲われている
シーンナンバー1だったのでは
ないでしょうか。

ただ、
なかなか変えると言っても、
それはそれで難しく、
1番難しい時間でもありました。


稽古最終日、
ひなたからこんな演出が。


「見てるみんなは、
こんにちわーと言われても、
こんにちわって言い返さないでね」

と。


いや、
そんなこと言っても、
誰か1人くらい言ってくれるでしょ
と思ったら、

全く言わん!


怒。


でも、
ひなたは、
はい2人でどうにかしなさい。
という視線を送ってくる。


チビ介とチーコ2人きり。
完全アウェイの中、
どうにか、
こうにか、
お互いの紹介まで漕ぎ着けました。


その時、
何百回稽古したかわからない
このシーンにいた、
当たり前の怪物をやっつけた
気がしました。


もちろん、
本番は、
ちゃんとお客様は空気を読んで、
こんにちわーと
返事をして下さったので、
稽古でのレアver.をお披露目する
ことはありませんでしたが、


チビ介とチーコの絆は、
10月より遥かに強まった
気がしました。


反省点を並べればキリが

ありません。

あの時、もっとこうできたのでは

ないか。

あの時間の使い方はあっていたのか。



それだけ我武者羅だったんだと

思います。




「あー終わったーよかったねー」



とはならないこと。


「次はこうしなきゃね。」


ともう前をきちんと向いていること。



それは絶対に今後のひなた号や、

役者人生にといいことだと信じて

います。




私がひなた号に関わりたいと思う

理由は、

他の現場では経験できないことが

とても沢山あるからです。



ご存知の通り、

私は先生と役者の二足の草鞋を

履いています。



いつかは、

英語教育の中に芸術教育を

組み込みたいと思っています。



英語でアニーのミュージカル

やっちゃうとかね。



ひなた号は、

ダンス教えたり、

演技のアドバイスしたり、

教えるという立場でいる一方で、


同時に”教えることによる学ぶ”

という、

両方が叶う現場でした。



なかなか経験できるものでは

ありません。




この船、

やっぱり

只者ではなかったぜ。




つづく…




最後は、

みんなへの感謝。