ひなた号の冒険

〜勇気の鍵と光る音〜

無事終演致しました!


柏まで足を運んで下さった皆様、

応援メッセージを下さった皆様、

スタッフの皆様、

キャストの皆様、

子供たちの保護者様、

本当に本当に

ありがとうございました!!



1年に渡り、

ひなた号に関われて幸せでした。




2年半前の亀戸公演を

生で観たときに、

あそこに出るには、

どんな技術が必要なんだろう?

あとどれくらい、

歌や踊りやお芝居が上手くなれば、

出られるんだろう?

そう考えていました。



それから1年半、なんと、

お声がかかりました。

最初はミミ役で言われていたんです。

出番は少ないけど、

ワンシーン任せたよと。



ワンシーンだけでも出られるなら!

いろいろな大人の方に報告はして、

即決しました。



暫くしたら、

再度連絡が来て、

猫のチーコ役で出てくれませんか?

と言われました。

メインです。と。



ワンシーンだけでも

出られることに喜んだのに、

メインですって?!

しかも猫???



頭をよぎったのは、

猫のミーコさんです。

DVDや亀戸で観たときのキラキラ

すごかったなあ。


比べるものではないけれど、

きっと比べたら、

雲泥の差なんだろうな。



その猫ですか。



宣伝活動が始まり、

ひなちゃんのライブ等で

ご挨拶をさせて頂いたときに、

「ミーコの代わり頑張って!」

と言われたことがありました。



そうだよね。

ずっと観ていた方からすれば、

猫役の女優が変わったと捉えるよね。

でも、

たまたま拾ったのが

また猫だっただけで、

もしかしたらウサギかリス的な

小動物になってたかもしれない。

チーコはミーコさんではないし、

ミーコさんにチーコを

寄せる必要はない。



私にしか出来ないチーコで

いようと思いました。



でもね、

ひなたがいて、

サル介がいて、

アイシャがいて、

ちび介がいて、

更に今回なんてライムが加わり、


チーコの存在ってなんなんだろう?

と考えることが多くなりました。



チーコの必要性。


チーコの居場所を作ってあげられる

のは私しかいないのに、

その私は妙なプライドと負けず嫌い

と戦わないといけなくなりました。



当初から掲げていた合言葉

があります。


「わたしはチーコ、チーコはわたし」


です。



そう。

そのままでいい。



拾われたチーコが、


私ここにいてもいいの?

と思うときだってあると思う。


船から下ろされたら、

チーコに行き場はないから、

一生懸命掃除もするし、

サル介の力になるように働くし、

ちび介の宿題だって手伝うし、

ライムにべったりなアイシャに

私もここにいるよとアピールしたり。


みんなといるときは、

精一杯の笑顔でいようと思って

いました。



驚いたでしょ?

家族への旅。


今までは、

ひなたアイシャソング

だった歌を、

アイシャチーコで

歌わせて頂きました。


嬉しかったと同時に

緊張が解けませんでした。

女優はマイクつけて歌わないんだよー

と冗談混じりに言っていたけれど。



ある日チーコの本質のみたいなのを

ひなちゃんに言われたことが

あります。

そうだよ。

そうなの。

やっぱり

私はチーコで、チーコは私だった。

演出でもそうなりました。


その時から、

技術ではなく、

気持ちで歌おうと思いました。



各国の民族衣装を着て

出てくるみんなを見ていたら、

どんな遠くに行ったとしても、

必ずここに戻ってくるんだ。


そしてそのとき、

観た景色を伝えるね。


そう思いました。



気持ちがスーッと入った瞬間が、

あの本番です。





あの景色、

一生忘れません。



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つづく。