ムーブメント仕上げ作業② | 『時計の学校』ブログ

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専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
ウォッチコースの講師が綴る、学校の日常です。


 

先日紹介した「ムーブメント仕上げ作業①」の続きです。

面取り作業や石の入る部分の仕上げが終わった後は、「受け」と呼ばれる部品の表面を加工。

 

この作業では、フライス盤という工具に、研磨剤のついたカップを取り付け、
受けの表面を磨いていきます。

完成すると綺麗なストライプ模様が浮かび上がります。


 

上の写真は、加工が終わった状態。

この仕上げは「コート・ド・ジュネーブ(ジュネーブのさざ波)」と呼ばれます。


この装飾はスイスの高級時計によく用いられ、

スイスのジュネーブ州にあるレマン湖岸に寄せるさざ波がモチーフにしているといわれています。



 

仕上げた部品にメッキをかけてから、組み上げて完成!

非常に美しいにムーブメントに仕上がりました。


今回のブログで紹介したムーブメントの仕上げをしてくれた3年生の錠者くん。

なかなか体験できない作業を楽しんでくれた様子でした!