2月27日から3月2日の4日間、時計パーツ装飾ゼミが開催されました。
初級と上級が2日間ずつ行われるこのゼミでは、
「ビュラン」という彫刻刀で金属に模様を刻む彫金技法
『エングレービング』を得意としている牧原先生が担当。
初級では、彫刻刀「ビュラン」の作成からスタートします。
ビュランは非常に硬い超硬金属で作られているので、
仕上げはダイヤモンド粒子が入っている砥石や
ダイヤモンドペーストなどでしか、磨くことができません。
この工具の良し悪しが、エングレービングの輝きに影響するので、
非常に重要な作業なんです。
ビュラン完成後は、いよいよ真鍮製の板に模様を入れていきます。
この作業には実体顕微鏡を使うのですが、
慣れない顕微鏡に学生たちも苦労した様子。
作業がうまく進まない時には、
ティーチングヘッドという同時に同じ画像を観察することができる顕微鏡を使って、
牧原先生のビュランの使い方や物の動かし方を確認して、再び練習。
植物モチーフの彫りが綺麗に入れられています。
また、上級では初めての試みとして、
牧原先生が用意してくれた文字板に、
こちらは、学生が竹林をイメージして彫った文字盤。
その他にも、オリジナリティの高い作品がたくさん出来ました!
非常に緊張感の高いゼミでしたが、
新しい技術を学ぶことができた学生たちはとても満足した様子でした。