シチズン特別実習 | 『時計の学校』ブログ

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専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
ウォッチコースの講師が綴る、学校の日常です。



先日、マスターコース3年生を対象とした、シチズン時計マニュファクチャリング株式会社様との

企業連携特別授業が行われました!



今回の授業で行われた実習の内容は、ヒゲゼンマイを加工して時計に組み込み、
精度を出すというもので、学校ではこの作業を「ヒゲ合せ」と呼んでいます。
この実習には、時計の精度調整に必要な要素がほとんど含まれています。



作業中の態度や、机上整理もシチズン時計学校講師の船橋氏に細かくチェックして

評価をして頂きました。

見られながらの作業で学生たちも緊張気味です。。。



機械式時計のヒゲゼンマイを時間を合せる為に振動数というものがあり、

今回の時計は1時間当たり18000振動するヒゲゼンマイにしなければなりません。

これをバイブレーティングツールという工具を使って、合せ込んでいきます。



ヒゲゼンマイの長さを調整したら、歩度測定器に時計をセットして

最終的な振動数の調整をしてゆきます。


歩度測定器で振動数の調整が済んだら、ヒゲゼンマイの整形を行います。

最後に歩度調整を行い、必要に応じて高精度な精度の追いこみをします!



作業の早い学生でも、6時間くらいかかる難しい作業です。

精度調整の済んだ時計は、シチズン時計マニュファクチャリング株式会社様で、

精度評価をして頂き、高精度に調整した学生が「精度コンテスト」の優勝者として表彰されます!



実習の最後には、シチズン時計学校の校長を務める佐々木氏より

今回の実習の総評を頂きました。

時計メーカーの現場の方から、いろいろなお話しも聞け、

学生たちには貴重な体験になりました。