書いてみたいお年頃 -9ページ目

書いてみたいお年頃

小説を書いてみたいと憧れる大学生の日記

 すがすがしい空気を鼻いっぱいに吸い込む。何も考えない。5月の朝は空気が少し湿っている。昨日は雨が降ったのだろうか。午後も降ってきそうだ。私は狭い部屋でのそのそとベッドから起き出す。


 CDをかけてみようという気になった。前の彼氏が置いていったものだ。なんであんな男にひっかかってしまったのだろう。ころころと相手を変えて、私を濡らすだけ濡らして通り過ぎていった時雨のような人だった。


 窓を開けて風を入れる。淹れたてのコーヒーを持ちながら、ずっと窓際に佇んでいたいと思った。コーヒーの湯気が鼻をくすぐる。少しだけ気分が良くなった。


 家を出る準備をしなくちゃ。


 外に見える空にはどんよりとした厚い雲とその隙間を埋めるような薄い雲が広がっている。薄い雲ならすぐに太陽が顔を出すのに、と心の中がきゅっとした。

 毎日学校に行くのは学生の義務だ。

単位にかじりつくために授業に出席し、かわいい子がいないか探しながらキャンパスを歩く。

僕はそんな毎日に少し疲れてしまった。


 日が暮れかけてバイト終わりの帰路へとつく。僕はこの一日の終わりが好きだ。道がひっそりと静まりかえって、春と夏の間のこの時期はすごく過ごしやすい。晩ご飯は何を作ってやろうかな。


 家に着くなり、ノブがまわらないことに気づいた。鍵を何度も何度も差し込んでは回そうとしても回らない。手の垢がべたべたとノブについた。まるで空き巣のようだな、と思った。


 玄関で靴を脱ぎ、きれいに両足を合わせる。ワンルームの狭い部屋にはシャンプーの残り香がする。この匂いはきっと忘れることはできないのだろう。そう思うと、まるで自分が人生経験豊富な老人のような気持ちになって、とたんに馬鹿らしくなってしまった。窓を開けるべきなのかな。


 まだ夜は少し肌寒い。上着をハンガーにかける。クローゼットにはハンガーがいくつか残っている。

晩飯をつくる準備に取りかかろうとして、手に握ったスーパーのビニール袋の重さに少し動揺した。


 風が部屋に吹き込んで、シャンプーと夏になろうとする空気をごちゃ混ぜにした。ハンガーが、かたかたと音をたてた。

いきなり小説を書くのは自分の小さすぎる脳味噌では無理なので、思いついた設定のみを基礎としてさくさくと書いていこうと思います。


ただ思いついたままに。


感想とか批評をもらえるレベルになるのが第一目標ということで。


これから、お目汚し失礼します。