一緒にげらげら笑いながら
僕はなぜか泣きたくてたまらなくなった
いじわるしない夏樹が
僕を心底不安にした
もうすぐ夏樹は壊れてしまう
僕だけにはわかった
学校で見せるしっかり顔の裏で
夏樹は少しずつ少しずつ削られて
あとひとかきでたおれてしまう砂の塔だった
一年生で引っ越して来た僕を毎日公園に誘ってくれた夏樹
誘われたら必ず遊んだ
土曜日も日曜日もこの公園でブランコした
Tシャツにジーンズの夏樹が
僕の師匠で
僕の自慢で
ザーッと耳をこする風の音
空を見て地面を見て
振り子のリズムに乗れるまで頑張ったら
空高く
地面に低く
もっと高く
急降下で低く
…
夏樹が笑うのをやめてぼくを見ていた
「かんちゃん、早く行きな」
(続く)
僕はなぜか泣きたくてたまらなくなった
いじわるしない夏樹が
僕を心底不安にした
もうすぐ夏樹は壊れてしまう
僕だけにはわかった
学校で見せるしっかり顔の裏で
夏樹は少しずつ少しずつ削られて
あとひとかきでたおれてしまう砂の塔だった
一年生で引っ越して来た僕を毎日公園に誘ってくれた夏樹
誘われたら必ず遊んだ
土曜日も日曜日もこの公園でブランコした
Tシャツにジーンズの夏樹が
僕の師匠で
僕の自慢で
ザーッと耳をこする風の音
空を見て地面を見て
振り子のリズムに乗れるまで頑張ったら
空高く
地面に低く
もっと高く
急降下で低く
…
夏樹が笑うのをやめてぼくを見ていた
「かんちゃん、早く行きな」
(続く)