ぼくはベランダの格子ごし
コーンフレークを食べながら
ブランコが揺れ続けるのをぼーっと見ていた。

ここに越してきた小1の頃は、
あのブランコが嬉しくって
毎日毎日、あんな風にこいでいた
そのうち、靴の飛ばし合いや
かっこよく着地する事に興味が移った

今じゃゲームの時の椅子がわりになってしまってるけど…


太陽は、自信たっぷりに
あたりの空気を熱しはじめていた。

校長あいさつは、「皆さんの思いが伝わり、素晴らしい運動会びよりです!」で決まりだ。

とうとうコーンフレークを食べ終えるとやることがなくなった。
仕方ないので身支度した。

弁当は母さんが持ってきてくれるから
水筒に冷蔵庫の麦茶と多めの氷を入れて、手提げを持つと玄関の鍵をかけて、家を出た。

(続く)
朝ごはんはコーンフレーク
ざざっと盛って牛乳かけたら
器を持ってベランダに行く

目をつぶって太陽に顔をむけると、僕の世界はオレンジ一色

まぶたがあったまるまで阿呆面でじっとした。

それからしんなりしたコーンフレークをクチャクチャ食べ始めた。

食べながらベランダの先に見える団地公園に目をむけると、
朝から凄い勢いでブランコに乗ってる人の姿があった。

あんまり漕ぐものだから、ブランコは振り子が振れすぎて、先端に昇ってはガタンと軋んでいた。
(続く)
生まれ出る仔牛の様に
ずるりんとベッドからずり落ちると
しんとした台所を覗いた。

かあさんはもう仕事に出た後だった。

シンクの上のふきんをかぶせた中に、おにぎりと唐揚げが出来上がってた。

冷蔵庫のドアにマグネットでメモが貼り付けてあった

「間に合うようにいくからね!しっかり~グッド!

…。

まにあう の意味は、
「競技に」それとも
「お昼に」…。

無理しなくていいんだよ

本当は無理しない方がいいんだよ

こんな日のために休みをつかうかあさんが可哀想で仕方なかった。