イソカニムシについて知ろうZE | 蟇丸による生き物オタク生活

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蟇丸だよーーーーーーーーーん

あけおめ、ことよろ だZE

ということで

2024年1月1日、海の近くに墓参りでしたのでついでに新規開拓してきました。

その生き物は

このちっこい変なサソリみたいな蟲です。

この個体の大きさは3ミリ程度……

なんて小さいのだ、なんで弱そうなのだ

基本的には大きな蟲が好きだから物足りない感じがします。でもこの生き物

超ーーーーーーーーーー☆でかいんだぜ

紹介します

イソカニムシ

学名 Garypus japonicus

ガリプス ジャポニクスであってるのかな、読み方は。

北海道の利尻島、本州、四国、九州の海岸に生息する大型のカニムシ

そう、大型なのだ。成蟲になると4ミリから5ミリになるぞ。

採集風景

海岸の壁をひたすら探すことで場所によってはコロニーも見つかるため採集が可能。
いました。お腹が大きく膨れたイソカニムシです。彼らは潮間帯のみならず、断崖絶壁の登ったら死ぬようなところにも多く生息しています。個人的には登ったら死ぬようなところの方が多く生息しているイメージです。
採集する時は上からの落石、岩崩れに注意しましょう。マジで死にかねないんで。
危ないところだと転石でも見つかるヨ。
比較的清潔な岩肌で取れることが多く、いくら大型といえど5ミリとかその程度なので潰さないように、また見失わないように注意が必要である。
ちなみにこれは1月に撮影した写真。こんなに寒くても太陽の光が当たって岩肌が温まれば少なくとも活動はするようで、冬の海辺にも関わらず元気に動く姿が確認できました☆
みんなどこにいるかわかるかナ?

ヤエヤマサソリとの大きさ比べ

あんなに小さいヤエヤマサソリが化け物のように見えるが、このヤエヤマサソリも2.5センチ程度のおちびである。(成体)、並べているイソカニムシも成体でこちらは5ミリ程の超大型個体である。

こちらルーズしたやつ

こう見るとカニムシを知っている人は、なんだこれはなんだこれはなんだこーれはっ!となるはずです。

こちらうちにいる個体で多分一番大きな個体

まぁーじででかいなぁ!そう思わんか?おもわんか。

満腹の個体なので余計大きく見えますね。


こちらは採集中に見つけた脱皮直後の個体
このようにイソカニムシは砂などで眉を作り、その中で脱皮や子育てをします。
卵を産むイソカニムシも眉を作って閉じこもります。

こちらは産まれたカニムシ

時期が来るといっぺんに出てきます。

かわいいでしょ!かわいくないか。




さて、ここからは飼育方法、繁殖方法の紹介です。

イソカニムシは最近、爬虫類のいない生き物即売会 AWAKEなどで少し出回るようになってきました。

それは私がCBを初めて売りに出したのだことの発端なわけですけど。無駄話はさておき飼育環境です。

野生では海岸性植物が多く生えた断崖絶壁及び砂地、岩場、漂流物の下などに潜んでいます。

湿気は好まず、乾燥した環境を好むようです。


なので


こんなんでいいです。壁を容易に登るのでワセリンを容器の蓋に塗ってあげましょう。

イソカニムシはバカタレなので共食いをするのでシェルターは多めに用意しておいてあげましょう。海岸に流れ着いた流木などをそのまま使うのが良いと思います。


溶岩石を自分は入れていますがあまりお勧めしません。隙間だらけでカニムシが無限に入るので何匹いるのか把握不可能になります。ただ、管理しにくいだけでシェルターとしては優秀すぎます。


水苔の中にも隠れるようで、少し湿らせた水苔を一箇所にどさっとおいてやると良いです。

湿らせすぎるとカビるので注意しましょう。


水苔なしでも飼育、繁殖は可能ですが通気性を保てるのであれば入れても良いかもしれません。

温度、湿度

超乾燥気味でも飼育可能です。なんなら水分に関しては餌から摂取される水分のみで間に合ってしまいます。あまり水を含んだ水苔を入れてもカビの温床になるだけなので、めちゃくちゃ絞った水苔を使うことをお勧めします。

温度ですが室内であれば飼育可能です。こいつらは冬の海辺でも日が当たっていれば活発に動くことができますし(本来は夜行性なので昼間は動かない)、10℃〜35℃くらいが好ましいように思えます。

熱の上限ですが40℃でもいけるようで、まぁ生息環境が夏場はガンガン太陽が当たる超高温になるようなところですからおそらくは60℃でも耐えると思います。

凄すぎる…

次は餌です。

まずはオススメの朝

マダラシミ トビムシ ピンヘッドコオロギ 生まれたてのレッドローチ コナダニ ウジムシ

個人的にはピンヘッドとマダラシミはよく食べてくれると思います。

写真の通り倍以上の体格差のあるレッドローチを捕食することができます。でもこの写真のは少し大きいので同じくらいの大きさの虫を与えるのをおすすめします。もしくは半殺しにしましょう。たまにシェアしてるのでかわいいよ。

集団で飼育させる場合はトビムシなどがケージ内で沸いて繁殖までするような環境を作るのが好ましいです。その場合は水苔なんかを入れると勝手に増えてくれます。

私は別でトビムシを繁殖させてるのでそれを餌として与えています。

常に満腹の状態を保ってやるのがコツです。餌は常にケージの中に入れておきましょう。

汚い話ですが他の生物も飼育しているので定期的にゼリーにコナダニやウジが沸いたりするのですがそれをぶっ込むとよく食べてくれるのでおすすめです。

イソカニムシが満腹でない状態を作ってしまうと…………

このように共食いが連発します。これは飼育下ではなく生態写真です。彼らは結構な頻度で共食いをするのでそこらへん気を遣ってやらねばなりません。野生下での共食いも確認できてしまうほどなので本当に多いんだろうね。

私は繁殖までやっているので時折ケージの中で産まれた小さなカニムシが真っ先に食われてしまう光景を目にしています。

ほっといても勝手に繭作って繁殖、脱皮はしますが、子供が産まれたら他のケースに隔離してあげましょう。

生まれたての小さなカニムシちゃんにはトビムシを与えるのが良いです。


繁殖に関してはサラッと言いましたがマジでほっとくだけです。気になっても気にしないようにしましょう。

いかがでしたか

ほっときゃ増える、弄りすぎたら増えないけど。

常に満腹にしてシェルター多めにしておけばある程度共食い回避も可能。単体飼育なら簡単すぎて反吐が出る。

とりあえずは共食い、脱走、弄りすぎさえ注意しておけば簡単に増える、簡単に飼育できるイソカニムシちゃんの紹介でした。

雌雄判別は僕は断定するまでとはできないのでそれはまた今度ね。ゆるしてちょ

みんなもイソカニムシ、飼育してみてね、時々CB出してるのでぜひ買ってくださいね(宣伝)

希望があればWDも出します。(現在2024年1月)

わからないことがあったらXにてメッセージ待ってますネ! @HKMR_Heteropoda


最後まで見てくれてありがとうございました。