公的機関の広報という職業選択<2>研究機関 | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

ひとつの企業や業界の声を代弁するのではなく、

地域や社会を結ぶ広報の考えを、

前々回の記事で書きました。

 

前々回はそうした広報の仕事として

自治体もありますよ、と書きました。

自治体はいま、

民間の発想を取り入れています。

企業の広報担当だった方も

少しずつですが採用されています。

 

研究機関は国立、民間いろいろ

 

今回は「研究機関の広報」について。

あまり一般的ではないかもしれませんが、

研究機関も最近、広報部門を強化しています。

 

研究機関と書きましたが、

どこからどこまでが研究機関なのでしょう。

 

 

国立の研究機関から

民間の研究組織、シンクタンクまで

いろいろあります。

大学も研究機関です。

そう考えると幅広いですね。

 

研究と広報を兼ね備える人はいない

 

先日も紹介したこのサイト。

JREC-IN Portal

科学技術振興機構の情報発信で、

広報をキーワードに打ち込んでください。

 

研究機関がいま、何を求め、

どこに向かおうと思っているのか、

垣間見えますから。

 

研究機関が広報部門を強化する理由は明確です。

研究者と広報担当を両立する人物は

なかなかいませんから。

少なくとも私は出会ったことがありません。

 

研究者は「研究に専念する」ことが良しとされ、

社会のための研究をしていたら、

いずれ科学誌で取り上げられ(PRしますが)

新聞が取材してくれた時代がありました。

 

今はメディアも人不足の時代。

メディア側からいえば

早く分かりやすく伝えてくれないと、

取材しにくくなりますよ、

という時代です。

 

だから、研究機関も

これまで重視してこなかった

広報部門に力を入れるようになりました。

 

僕はこの傾向を素敵だと思っています。

 

やっぱり「つなぎ役」が大切


素敵な研究をする研究者がいても、

知られるための努力は必要な時代です。

学会や科学誌、専門誌だけといった

従来の方法では多くの力を得られません。

研究費を出す側の注目度も違います。

 

僕はそういうニーズを組み合わせる

新しい「つなぎ役」が登場すると思っています。

 

 

短視眼的でなく。

広くクロスオーバーさせてつなぐ役目が。

研究者が広報を兼ね備えるのではなく

(少しは意識してほしいのですが)

別の世界とつながる意識を。

そうすることで、

懸命に研究していることが

早く世に広がると思うのです。

 

JREC-IN Portal。

研究機関の広報の仕事も時々あります。

企業広報担当者もぜひチェックを。

 

 

 

元新聞記者、テレビ局デスク

新しい広報のカタチを目指して

荒川岳志