思いがけない組み合わせで
その分野のシンボルになる考えは
私が伝えるパブリシティでも欠かせません。
僧侶(お坊さん)が経営するバー。
伊勢海老の晩酌セット。
この2つのメディア登場を見ていきます。
僧侶が経営するバーは10年ほど前からあり、
これまで多くのメディアで取り上げられました。
宗派を越えて協力し合い、
お寺と一般をつなげる役目を担っています。
読経や写経も学べるバーはユニークで
テレビ放送に向く「興味深い光景」を撮影できるでしょう。
お坊さんが静かに水割りを作る。
受け取ったお客が悩みを打ち明ける。
お坊さんが仏教の考えを説く。
お客の心に落ち着きが戻る。
そんな光景です。
私はメディア登場に向けて、
何かの象徴、
つまりシンボル作りが有効だと話しています。
お坊さんがバーを開く意味も、
素敵なシンボルとして考えたからでしょう。
儲けではなく仏教の教えを
分かりやすく示す場所として、
遊び心を加えた提案です。
伊勢海老の晩酌セットを
プラモデル風に発売して人気だそうです。
男性の一人晩酌を想定して、
プラモデルを作るような感覚で、
伊勢海老の姿作りを組み立てる商品。
遊び心がありますね。
私はこうした手法は好きです。
人によっては「王道じゃない」と
眉をひそめるかもしれませんが、
伊勢海老のお造りは鮮魚店だけという
固定概念を打ち破る発想で、
新たな人の心に響くのですから。
なぜ、それをするのか。商品を作るのか。
決して受け狙いで考えるのではなく、
何かと何かの橋渡しを目指したり、
業界の象徴になることを目指して動く。
遊び心も少し加えて、
メディアを巻き込むことで拡散していく。
それがパブリシティだと思っています。
元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志
著書です。
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