先日、ある方からインタビューされて
質問に答えながら「自分」を再確認しました。
こう思う自分がいる、と感じるのは
言葉を選びながら話す時に強くなるのかもしれません。
選択する時という話題になりました。
私は何かの「勘が働く」瞬間が、
人生の岐路にあると思います。
その時、通常であれば「有利な方」を選ぶべきですが、
私の過去を振り返ると、
人が選ばない方向に進んだ方が良いと、
自分の「勘が働く」時期がありました。
そして、人が選ばない道は楽しく、
その後の「オリジナル」に導かれ、
自分らしさにも通じたように感じます。
少し曖昧な表現ですね。
こんなこともあります。
大勢が注目することを追いかけると、
追い続けた後に何も残っていないことがよくあります。
就職もそうですね。
不況だと公務員志望が増え、
好況だと元気な民間に目が行きます。
それは当然なことなのですが。
ブームに乗ることも似たようなものです。
私の仕事に関連付けるとしたら、
ブームは作るもの。
追うばかりの人生では自分を見失うかもしれません。
先日、「ボスの日」というのがありました。
あの「ボスの日」を国内で初めてメディアに提案したのは
私がブラジルから帰国後、1年間だけ働いたPR会社の社長です。
よく覚えています。
そのプレスリリースを封筒に入れて発送しましたから。
ボスの日だから…と、商品提案をして、
多くのマスコミに取り上げられました。
今も続いているんだと懐かしくなりました。
余談ですが…。
似たような「セクレタリーの日」はメディアに受けませんでした。
需要があるかどうか、そこが大切だとPR会社で学びました。
話を「選択する勘」に戻します。
私は「人が嫌う仕事」にヒントがあると思います。
あるいは「人が選ばない業種を対象にした何か」です。
選ばないというよりも敬遠するという業種。
何でもそうですが、
疲れる、しんどい、きつい、汚い…。
そんな仕事はライバルが少ないのですから。
この考え方をもう少し、アレンジしてみましょう。
例えば、あなたが何かのコーチだとか、
指導者だとします。
その対象は健康志向の強い女性向けが最多の層だとします。
私ならそうではない層がどこにあるのか、
時代の流れも見ながらピックアップしたい。
つい最近まで会社の幹部だった定年退職者に、
教えることは大変かもしれません。
でも、そこに需要があるなら…と考える。
あるいは、
大勢が日中に店舗を構えて営業しますが、
深夜だけはどうだろうか、
店舗を持たずに長所を使えないかとか。
この考え方は「人が嫌う道への勘」と同じです。
私が今、大学生に戻ったとして、
外国への留学を考えるなら、
あるいは長い期間、外国に行くとするなら、
日本人ができるだけ少ない国を選びます。
私はブラジルが好きで行きました。
ブラジルは日系人が最多の国で、
日本人とは何かを考えるきっかけになりました。
あの時は学生の欧州や北米留学が盛んだった時代で、
その流れに乗らない選択の意味もありました。
今なら…歴史のある小国に惹かれます。
バルト三国もいいでしょう。
リトアニア、ラトビア、エストニア。
今は日本人が多いのでしょうが、
日本との懸け橋役は楽しそうです。
メディアコンサルタント・荒川岳志
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