新聞業界用語の「中国見出し」とは | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

新聞制作の現場に長くいると

「は~、そうなんだ~」とか、

「へ~、なるほど~」と思う事があります。

今回は新聞だけでなく各マスコミ共通の

「見出しの世界」

ブログ発信とも共通するテーマです。

 

漢字だけの見出しは反則

 

新聞の見出しは10数文字で表現します。

 

内閣支持率、〇%を切る

〇〇、〇〇が影響か

本紙世論調査

 

見出しにひらがなを入れるのがルール。

一番下は漢字だけでも良い決まりです。

これを漢字だけで表現すると

 

内閣支持率最低〇%

〇〇、〇〇影響顕著

本紙世論調査

 

となります。

読んだ感じはどうでしょうか?

 

 

新聞記者は「見出しを付け」「紙面のレイアウトをする」部門があります。

私も一時期、在籍しました。

本当は取材する「外勤記者」だけやりたかったのですが、

北海道新聞は数百人規模の記者がすべて、

「どこでも使える」ように異動をします。

私も、紙面作りの担当記者も勤めました。

 

見出しを付けるのは別の思考

 

新聞を読むのと書くのでは全然、違います。

そして、

新聞記事を書くのと見出しを付けるのも

まったく違う思考が求められます。

 

私はどちらもやった経験が活きていて、

プレスリリースの見出しも1分ほどで付けます。

嫌だと思ったことが活きています。

感謝ですね。

 

今回の「中国見出し」ですが、

新聞制作にはたくさんの「反則」がありました。

 

漢字だけの見出しを付けてはいけない。

これも、私が現役時代の「違反項目」でした。

 

 

今は違います。

内閣支持率過去最低〇%

という表現も許される時代になりました。

たぶん、こういう理由です。

「意味さえ通じればいいんだ」

「文字数が限られているから許すべきだ」

 

昔の決まり事を深く考えると、

それなりの理由があったからだと思います。

 

漢字は意味を考えて読む


つまり、こういう理由です。

漢字は1文字ごとに意味があり、

その意味を考えながら読まなければならない。

それはとても疲れる読み方だから、

息抜きやリズムを付ける場所が必要。

それが「ひらがな」。

 

英語のアルファベットは1文字に意味を持ちません。

日本語はとても難しい世界です。

しかし、短い表現で風情も出せます。

 

 

あなたはブログの見出しをどう表現していますか。

中国見出し風に

「本日快晴勤労日和」とかやっていませんか。

 

それは読み手にストレスを与えます。

独りよがりの表現なのです。

元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 

 

 

 

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