あの時を忘れない  ~2011・3・11  その②~ | 本気ならヨシックス

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今日のラジオでもやはり東日本大震災の話題が多かった。

 

約22200人の方が命を落とし、2500人もの方がいまだ行方不明。

そして、家を失った方の仮設住宅にまだ済んでいる方もまだ約700人もいるというのだ。

13年もたった今も・・・・。

 

いろいろな事情があるのだろうから、私がとやかく言うのは違うのかもしれないし、じゃあ何かできるのかと言われれば何も力になれない自分も認識している。だから自分の無力さに改めて考えさせられる日なのかもしれない。

 

そして、この13年の間にも数多くの自然災害で多くの犠牲が出ている日本。

 

でも、そういうことを乗り越えてきた歴史がある。

歴史があるから乗り越えられるというわけではないが、その経験をされた方々が「大丈夫。立ち上がろう」と声を上げてくれるからこうやって復興に向かっていく力を出しているのだろう。

 

9月1日が「防災の日」と設定されているのは、約100年前に起きた関東大震災が起きた日が9月1日だったことからの由来だと聞いたことがある。

私は北海道生まれなので、関東大震災について知識はあったけど、その教訓を感じたのは埼玉に出てきて9月1日が防災の日で、各学校や幼稚園で防災訓練を実施することを目にするようになってからだ。

 

100年も前のことなので、もちろん当時の経験も記憶もない。ましてや東日本大震災と違って、あの時の画像や映像はほとんど目にすることもない。

だからこそ、忘れてはいけない経験として9月1日に防災の日を設定し、国民全体に改めて考える日を作ったのだろう。

 

そして、100年経った今も学校教育の中でも伝えられている内容であるようだ。

 

同じように、各地で起こっている震災のこと、特にこの未曽有の大災害でもあった東日本大震災はこれからも日本国民に深く刻まれる記憶として語り継がれてほしいと私は思っている。

 

地震と津波だけではなく、原子力発電所の事故も二次災害として発生したことも決して忘れてはいけないし、今もまだ安全ではない地域があること、生まれ故郷を奪われてしまった人がいることも忘れてはいけない。

 

そしてまた、当時の投稿を再読し、私は気持ちが引き締まった。

 

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この文章は、2011年3月20日に書かれたものです

たったの4日間練習を休んだだけなのに、ものすごく久しぶりにみんなに会うような気がした。

まずは1~4年生
約70人が集まった。
残念ながら体調不良で来れなかった部員も結構いた。
インフルエンザがこの時期にはやっているらしいです。気をつけましょう。
体調不良で来れなかった部員が、「どうしても募金がしたい!」と言ってる部員がいた。
募金活動は今日だけじゃないから安心してって伝えておいた。

今日練習の時に設置した募金箱には、みんなからのたくさんの「心」が入っていた。
そして、募金箱からはたくさんの「希望」がみなぎっていた。

手紙も2通入っていた。
今度物資を送る時に必ず一緒に入れておくるよ。

保護者の皆さんも含め、本当に「救ってあげたい」という気持ちが伝わってくる。
1~4年生の練習を始める時も、5~6年の練習を始める時も同じ話をした。
今起こっている現実をしっかりと見つめること。
今まで「当たり前」と思って過ごしてきた環境がどれほどありがたいことなのか。
足下には自分のサッカーボールがあり、サッカーができる洋服があり、広いグラウンドもあり、そして「仲間」がいる。

家に帰れば、家族がいる。
お風呂も入れる。
温かいご飯もある。
「食べるものが全くない」なんてことは、あり得ない今の環境。

でも、同じ日本でその「当たり前」が叶わない人たちがたくさんいること。(世界にもいる)
大きな悲しみを背負ってしまった人がたくさんいること。

そして、前にも書いたが・・・
福島の原発では、日本のために、いや、世界のために自分の命をかえりみず使命を全うしようとするたくさんの人たちがいることも伝えた。
さすがにこの時は、私も胸が締め付けられ、言葉に詰まった。

いつも賑やかな低学年の部員たちも、まじめに聞いてくれた。
黙祷をして、みんなの気持ちを被災者の皆さんや、亡くなった方々に伝えた。

「僕たち私たちはは頑張ります」と。

そして、1~4年は仲間の大切さを再認識してもらう為に、黙とうの後近くにいる仲間同士で握手をしてもらった。
すぐそばに仲間がいることがどれほどありがたいことか分かってもらう為に。
みんな口々に「これからもよろしく」って照れくさそうに握手してた。

そして、その後みんなでやった名物「オニごっこ」
リフティングの課題チャレンジ。
そして、残り時間はずーっと試合。

たくさんの笑顔があった。
屈託のない顔で笑い合う仲間たちがいた。
楽しそうにボールと戯れる希望の星がたくさんいた。

少なくともその雰囲気で癒された大人はいっぱいいたはず。

5~6年の時間には、片山の5年生も来た。
試合は全て中止になり、グラウンドもない。
今の日本でみんなが抱いている感情
「困った時はお互い様」
と言うことで来てもらった。
そのお礼なのか、5年生が片山から21日に試合に誘われた・・・
ちょっと待って・・・って言っておいた。(笑)

6年は紅白戦
5年は片山と試合

中1のOBも来ている。

みんなサッカーが好きなんだな・・・・

今日やって良かったって素直に思えた。

帰り際に募金箱を回収する時に、中身を見て泣きそうになった。
さっきも書いたけど、たくさんの「希望」が詰まっている。

これでたくさんの人たちの心が癒される。
日本が立ち直っていく。

本当にありがとう。



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