「昔は良かった、と」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

夕方、いつ記事を出したのかさえ忘れかけていた某求人サイトから「応募がありました」のメールが…!

 

帰宅早々喜び勇んでパソコンを開きいざ応募者の詳細を確認。すると…

御年(おんとし)76歳の人物からのもの。

 

大変申し訳ないが、もはやわざわざ返事をする気にもならない。

先方には「返事が無いことが返事」と御納得頂くほかない。

 

かつての求人広告と言えば「女性優遇」とか、「若者求む」など、単純に「今欲しい人材」について具体的に触れた内容の記事が当たり前であった。

だが現在はどこの求人サイトでも軒並み「女性優遇」とか、「30歳まで」などといった表現は「性別による差別」、「年齢による差別」などと判断され、記事の修正を求められてしまう。

 

あまり交通費を捻出する余裕が無いからと「近隣地域の方を求めます」と書いても、しかしそれさえ「居住地域による差別」などと言われてしまう程、求人広告一つ掲載するのにも気を使う時代。

本当にバカバカしく、また時間のムダである。

 

そうして差別だ何だと募集要領に規制をかけたところで、しかし募集をかける側には口には出さずとも(文章にはせずとも)その都度「欲しい人材」についての具体像がある。

それに合致しない人物からの応募は毎度適当に理由を付けて断るだけでしかない。

 

皆さんも一度くらいは経験があるのではないだろうか?

いざ求人広告を見て電話をするも、しかし「女性の募集は締め切りました」とか、「新人さんの応募枠はもう埋まりました」などと言われ面接にさえも漕ぎつけなかったことが。

 

だがそうした断り方、それはもはや募集する側の「決まり文句」である。

単純に最初から女性や未経験者など求めていないだけで「若い男の経験者だけが欲しい」ということである。

 

現在のつまらない規制を全て取っ払って皆「書きたいように書ける」という状態にすればハナッから募集要件に合わない人物は応募もしない。

 

逆に募集をかける側は「応募者」=「求める条件に合致する人物であることが見込める」のだから、面接、その後の本採用までいくらでも前向きになれる。

結果的にお互いが時間を無駄にしなくて済む。

 

昨今のこの国の「差別概念」はいささか度を越していると感じて仕方がない。

「男向きな作業」、「女子が重宝される作業」、そんなものは世の中にいくらでもあるのだ。

である以上、「女子優遇」と書いたところでそれが一体どうして「性差別」になると言うのか?

 

「30歳未満」と書いたとして、その作業が日頃から50㎏とか60㎏の荷物を取り扱う作業であれば70過ぎの御老人など来られても邪魔なだけだ。

 

国家公務員にだって30歳未満に限定した総合職や国税専門官、財務専門官、あるいは労働基準監督官などの採用枠がある。

女子校、男子校、体育大学など、どれも「ある特定の人々」に限定している。

なのに何故、求人広告に「特定の条件」を提示することが出来ないのか甚だ疑問だ。

 

ずば抜けた運動能力を持った若者が東大の法学部の入試に参加し、面接官の前で片腕で逆立ちしてそのまま100回、腕の力だけで跳躍しても、しかし筆記試験がダメなら入学を認められない。

 

その若者が「家が貧しく中学卒業と同時に毎日休まず働かなければならない家庭環境であった」としても、しかし全ては筆記試験次第。

でも昨今の風潮を鑑みればそれとて「家庭環境による差別」と言って良い。

 

こんなことを書くと何だか自分が年老いたみたいで嫌になるが、しかしそれでも書きたい。

「昔は良かった」と。

何かにつけて「それは差別」と言いたがる「差別主張主義者」みたいな人間がいるが、そんな連中、みんな死んじまえばいいのに。

 

いつから日本はこんなウンコみたいな国に成り果ててしまったのだろう…。

 

 

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