こんにちは!ぴかーるです。(^O^)/
親の時代遅れの常識を子供に引き継ぐな!
というシリーズでお話をしており、
1.お金は貯金した方がよい
2.家は新築を買った方が良い
3.生命保険に加入した方が良い
を合計4回シリーズでお話をしています。
最終回である今回は、
3.「生命保険は加入した方が良い」
という、誤った常識について
お話をしたいと思います。(^O^)/
(前回の記事をまだ読んでいない方は、
コチラのリンクをご覧ください)
●「保険」は人生の5大支出の4位!!
人生の5大支出ランキングを見ると、
1位:住宅 4029万円
2位:マイカー 3300万円
3位:老後資金 3225万円
4位:保険 2630万円
5位:教育資金 2546万円
(節約アドバイザーヨースケ城山さんBlogより)
となっており、
保険は人生の支出の中でも
多くを占めていることが分かります。
しかし、それにも関わらず、
日本では生命保険への加入率は非常に高く、
生命保険文化センターの
令和3年度の調査によると、
日本人の90%近くの人が
生命保険に加入しています。
そして、世帯年間払込保険料は、
平均37.1万円となっています。
つまり、
1か月に3万円以上
を保険に使っている計算になります。
●日本で生命保険の加入率が高い理由
生命保険の加入率が高い理由としては、
古くは第2次世界大戦直後に遡ります。
戦争直後でまだ日本の国民が
豊かでなかった時代は、
20~40代などの働き盛りの人たちが
病気などで亡くなる人も
まだまだ多かった時代でした。
一家の大黒柱がある日
突然亡くなってしまうと、
一気に生活が困窮してしまうため、
社会全体として金銭的な生活の保障が
急務だった時代であり、その時代には
生命保険は大きな役割を果たしました。
また並行して、
日本は戦後から1990年頃まで、
オイルショックなどの一時期を除いて
経済はずっと右肩上がりの時代が続き、
保険料で多額の資金を集めた生命保険は
積極的に資産運用を行い、その結果
多額の運用益を得ることができました。
そのため、保険会社から
資産運用型の生命保険を買うことで
高い利回りが期待できたため、
1990年頃までは、
保険は万が一の死亡保障だけでなく、
資産運用の預け先としても最適でした。
まさに保険と資産運用の両方をまとめて
生命保険に預けることが
理にかなっていた時代でした。
こうして生命保険は全国に広く普及し、
高い加入率へと繋がりました。
ところが、高度経済成長が止まると、
保険会社の運用益はどんどん下がりました。
かつては6%以上得られた利回りも
1990年以降どんどん下がり、
今では1%程度の利回りしか得られず、
保険会社に預けていても、
ほとんど利息が付かない状況が
続いています。
更に最近では、
新NISA制度も拡充され、
自分で資産を運用するのが
一般的な時代にもなりました。
しかし、生命保険に関しては、
「会社に入ったらすぐに加入するべき」
という常識が未だに語られることも多く、
結果として、必要以上にムダな保険に
加入している人が多いままで、
引き続き高い加入率で推移している、
という状況が続いているのです。
では、どのように見直せばよいのでしょうか。
まず、生命保険を見直す上で、生命保険には
どのような種類があるのかを
知ることが重要です。
生命保険商品のキーワードは3つ。
1.死亡に備える(死亡保険)
2.病気に備える(医療保険)
3.資産を増やす (資産運用)
この中で1番目の
「1.死亡に備える」にはためには、
保険でカバーする必要があります。
しかし、逆に
「2.病気に備える」「3.資産を増やす」
については、
保険でカバーする必要はありません。
その理由を次に述べたいと思います。
●なぜ保険でカバーしなくていいの?
まず、病気に備えるための保険である
「医療保険」について説明します。
なぜ医療保険が不要かというと、
日本の公的医療制度が手厚い
からです。
日本の公的医療制度は
実は世界に誇れる制度で、
病気になったとしても
自己負担は3割で済みます。
そして、万が一大きな病気になって
多額の医療費が必要になったとしても、
「高額療養費制度」というものがあり、
ある一定以上かかったお金は
国が負担してくれるのです。
例えば、
1か月で100万円の治療費がかかった場合、
3割負担だと自己負担額は30万円ですが、
一般的なサラリーマンの場合は負担金の上限が
8万円なので、残りの22万円は
還付を受けることができるのです。
このように、
実際には大きな病気をしても
公的医療を使えば
出費は実はそれほどかからないので、
敢えて医療保険で
必ずしも毎月数千円ものお金を
使う必要はありません。
次に資産運用についてお話をします。
こちらは主に、
「死亡保険+資産運用」の
組み合わせになっており、
例えば
終身保険や養老保険などが
該当します。
からくりを言うと、
保険会社はこのうち
「資産運用」で
手数料を多くとっているため、
保険会社にとっては、
利益率の高い商品になっています。
この場合、
手数料の高い「資産運用」
の部分については、
証券会社等で
手数料の安い投資信託に切り替え、
保険部分については
掛け捨ての死亡保険に
加入することをお勧めします。
折しも2024年からは
新NISAがスタートし、
この制度を利用すれば
運用益、売却益ともに
非課税になりますので、
今後は保険で
資産運用をするメリットは
益々薄れてくると思われます。
●結論
もともと、保険というものは
・発生する確率は低い
・でも万が一の時には大きな出費となる
という場合に備えるためのものです。
したがって、万が一亡くなったときに
家族が困らないようにするための
死亡保険は、引き続き生命保険で
カバーするべきですが、
医療保険や資産運用は
保険でカバーする必要はありません。
それでも
医療保険や投資・貯蓄目的の保険に
加入する場合は、
この特性を理解した上で
加入することを強くお勧めします。
●「不幸の宝くじ」にお金を使いすぎない
保険は、
「不幸の宝くじ」
と言われることがあります。
普通の宝くじであれば、
番号が当たったら賞金を
もらうことができます。
同様に、生命保険の場合は、
病気や死亡など、
不幸な出来事が発生すると
お金が支払われるからです。
その際、「お金がもらえる」ことに
目を奪われがちですが、
これはあくまで
万が一に備えるためのもの
ですので、最低限にすべきです。
そもそも、万が一のことを考えて
毎月数万円の保険代を支払うために
長く働いて、その結果
目の前の生活が苦しくなってしまっては
本末転倒ですので、
家計を見直して、浮いた数万円を
大切な家族や友達と過ごすためのお金に
使うことを検討してみてはいかがでしょうか。
◎最後に改めて「時代遅れの常識」3選
以下の親からの以下の言葉を聞いたら
注意してください。
「貯金をなるべくしなさい」
「家を買って一人前」
「社会人になったら生命保険に入りなさい」
昔の常識は今の非常識。
お金の常識は時代と共に変わります。
くれぐれも過去の常識に
惑わされないようにしましょう。
ここまで読んでくださって、
ありがとうございました!! (^O^)/