死別の前
準備期間など
ありません!
え?
ペット講座の時には
「シニアになって体力が落ちてきたら
ロスの準備期間になりますから
やれるだけのことやってくださいね!」
そう言いましたよね
そんな声が聞こえてきそう
もちろんそれは本当ですよ。
では「準備期間などありません」とは
どういう意味でしょう。
死別のあと
愛する対象を亡くした人は
ショック期を迎えます。
ほとんどの場合、感情が不安定になり、
①自分の感情にふたをしてしまい
その時、悲しむことができず
想いが長期に渡りくすぶる人
②自分では
どうしようもない苦しみや
他者に対しての怒りが
起こってくるなど
感情のゆさぶりに苦しむ人
というようなことが起こってきます。
私の場合であれば・・・
夫ががんで闘病中
リビングに介護ベットがあり
死期も予測されていました。
だからこそ、
できるだけのことをした”つもり”でした。
なのに死別後、
もっとやれることはなかったのか?と
出来なかった自分や
もっと生きる可能性がなかったのかを
意味もなく考えてしまっていました。
その時の最善を尽くしたのに。
準備の期間があったのに、です。
もし自分の中の
最善を尽くしていなければ
もっともっと
自分を責めたりしていたかもしれません。
なので死別する前、最善を尽くすのは
ショック期の複雑な想いを減らすため・・・
そんな風に思っていただけたら
良いかと思います。
1日の中だけでも
ショック期~再生期を繰り返します。
ショック期
喪失期
閉じこもり期
再生期
感情の起伏こそ個人差がありますが
その流れを繰り返しながら
感情が癒えていきます。
いま、その真っただ中にいるかた。
自分がどの位置にいるか知った上で
起伏があるのは当たり前!と
気持ちをラクにしてくださいね。
グリーフケアアドバイザー
大槻