家の掃除を終えてから一人で新幹線乗ってやって来た。
先に行ってる夫とは夕食時に現地集合の予定。
新幹線、一人の時は、自由席。
夫と乗る時は必ず指定席なんだけど…
多く金払ってる分、客層が良いかといえばそうでもない。
と、これまで思っていたが。間違いだった。
自由席よりは良い。自由席ったら自由だから自由で。
隣の席に荷物を置いて人来んようにしてる人多い。
三席占領して横になって寝てる女性もいた。自由…。
丸の内方面に出ようとしたところで気になる展示を発見。
寄ってみることにした。一人最高。
近代大阪の日本画を集めた展示。
発見が多かった。一人でしっかり見られて良かった。
独自の文化を形成してきた大阪の画壇。
富裕層の間で女子に絵を習わせることが流行し
多くの女性日本画家を輩出した。
日本画で人や町、日常生活や祭などが描かれている場合、
それは画家がその目で見た光景を切り取った物である
と今まで思ってたけど、実は全然そうでもないと知った。
明治から昭和に描かれた作品を集めた展示だが
その題材はもっと古い時代だったりする。
日本画ってそういうものみたいだ。
一番好きだったのは中村貞以の作品。
フライヤーにも使われてる人物画。
色使い!顔の描き方!ポップ!非常ーにポップ!
およそ100年前、1921年(大正10年)の作品でありながら
2023年現在も通用する、いや今こそマッチするアート性。
次に好きだったのは北野恒富「護花鈴」。
これもまた大正時代の作品だ。
上目遣いで桜を見る妖しい美しさの女性は淀君だという。
木谷千種「芳澤あやめ」、山口草平「人形の楽屋」、
池田遙邨「雪の大阪」も好きだった。じっと見つめた。
菅楯彦氏の絵柄には異様なほどの親しみを感じた。
昔話の挿絵や和菓子の箱にありそうな絵なんだけど
そのスタイルの第一人者が彼ってことだと思う。
ミュージアムショップで購入。
中村貞以「失題」のマグネットと
橋本花乃「七夕」のマスキングテープ。
東京ステーションギャラリーという美術館だった。
東京駅は丸の内駅舎内にある小さめの館だ。
駅舎が創建された1914年の状態が一部保存されている。
東京駅の歴史についての展示もあった。
一つは創建時から現代まで50年ごとのジオラマ。
1914年の丸の内は駅舎以外ほぼまっさら。
1964年は四角い大きな建物がドンドドンと立ち並ぶ。
2014年にもなると高層ビルがニョキニョキニョキー!
駅舎デザインの経緯はちょっとびっくりだった。
最初はドイツから招いた技術者に設計が依頼された。
彼は日本の建築を勉強し瓦屋根の和風建築を提案したが
ジオラマなどが展示されているのは2階回廊。
そこからは下界が見える。
自分が下にいる時は気にしてなかったけど
こーんなデザインの床だったんだねえ。
なお、上の階にあるホテルに泊まれば
より高い所から下々を見下ろせると聞く。
現在の外観は創建当時の状態を復原したもの。
1914年創建。1945年に戦争で被害を被る。
戦後の改修で完全に元の姿に戻すことはなかった。
2007年に復原工事が始まり2012年に完成。
現在の丸の内。ビルニョッキニョキ。
凄いなあ…。圧倒される。全然慣れない。
まだ少し時間があったんでKITTE6階の屋外庭園へ。
ビルも含めた光景はちょっとハイラインっぽい。
東京駅の撮影スポットとして有名だと知り来てみた。
夜のライトアップが美しいのだろうがそこまで時間ない。
その頃になったら人が殺到すんのかな。
平日の明るいうちはさほど人いなかった。
ビルを出て移動途中に今度は真正面から撮影。
ライトアップが始まってた。
