すごい立地戦略  街は、ビジネスヒントの宝庫だった   榎木篤史 | h

h

h

 

コンサルタント会社の社長が書いた本。

店舗展開における立地の重要性について

多数の例をあげ分かりやすく紹介している。

専門的なことは書いてないので読みやすい。

一方で本気の人には勉強にならないと思う。

自分のような素人には大変面白い。

へえ!なるほど!確かに!と思うことばかり。

解説を読み、消費者の立場から納得。

ただ、自分は車を運転しないので(運転免許もない)

ドライバー目線の説明は分かりにくかった。

 

交差点の四つ角のうち三つがコンビニ

という場所が、以前の通勤路にあった。

そんなにコンビニ要らんってー、と思ってた。

けど今なら分かる。それぞれ商圏が違うんだ。

コンビニ行く時、人は大抵、一番近いとこを選ぶものだ。

自分もそうだから、実感を伴って理解できる。

信号渡ったあっち側とこっち側にコンビニがあったら

確実に、信号渡らずに済むこっち側のコンビニに入るもん。

本書ではコンビニ出店に一章を割いてる。

セブンの攻め方に驚かされた。

 

ドライバー目線の説明は分かりにくいと書いたけど

田舎出身者として、駐車場面積の解説には膝を打った。

うちの田舎はコンビニでもファミレスでも駐車場が広大。

それは土地がふんだんに余ってるからだと今までは考えてた。

でも、理由はそれだけじゃないと知った。

田舎は公共交通機関が発達していない。車がないと動けない。

一家に一台でなく、一人一台、というケースも多い。

みんな車で来るから、その分の駐車スペースが必要。

というのはまあ、当たり前として。

例えばファミレス。友達同士4人がファミレスに集まるとする。

車社会の田舎だと、4人が一人一人、車で来る。

4人掛けのテーブル一つで、4台分の駐車スペースが埋まる。

極端に言うと、椅子の数と同じ台数分の駐車場が必要ということ。

 

マーケティングをかじったことのある人なら

そんなの当たり前。何を今さら。ってとこなんだろう。

けど、今までそんなの考えたことのなかった自分にとっては

発見が多く、また、新しい視点を持たせてくれる一冊だった。

 

 

すごい立地戦略 街は、ビジネスヒントの宝庫だった (PHPビジネス新書) [ 榎本篤史 ]