もう何年も前の話だが、思い出したので…。
東京育ち2人・埼玉育ち1人と自分とでカフェに入った時のこと。
シロップ入りのアイスコーヒーを見てこう言った。
「シロップがとどんでる。混ぜてから飲まないと。」
「"とどんでる"?」
「"とどんでる"って初めて聞いた!」
口々に言われ、戸惑った。
もしかして方言か?古い言葉なのか?
田舎を出てからこの日に至るまで
一度も、誰にも、指摘されなかったが
そもそも言ったことがなかったのかも知れない。
"とどむ"とは。
液体の中の何かが沈殿すること。
同じく沈殿した状態にあることを"とどんでる"という。
今回のケースが最も分かり易い例。
アイスコーヒーにシロップ入れる。とどむ。
田舎から出て来たばかりのころは
方言と気づかず使ってる言葉が多かった。
普通に使って、通じなくて気づくこと多数。
何度となく繰り返し、学習して、修正もしてきた。
10年以上が過ぎ、さすがにもう無いだろうと思っていたのだが。
希少なシチュエーションでしか使わない方言だと
まだ気づいてないのがあるみたいだ。
"とどむ"。実は今でも言ってしまう。
使う機会が少なくてトレーニングできてないのが一つ。
しっくり来る言い換えを見つけてないのが一つ。
沈む?溜まる?なんか違う。
今では東京育ちの夫のほうが学習し
夫婦間じゃ"とどむ"で通じるようになったので
よっぽど言い換えなくなってしまった。