捨て猫 | 931

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第六天が雨yayoiが晴れとせん

捨て猫が泣いていた


寂しそうに泣いていた


このままほって帰っても別の誰かが拾ってくれるかもしれない


もしかしたら誰も拾ってくれず冷たい雨に溺れ死ぬかもしれない


みゃー


みゃー


寂しそうに捨て猫は泣いていた


貴方を見つめて泣いていた。