勝利と敗北 | なななのななな

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長いトンネルを
ぬけたように思う時があるだろう
そんな心の晴れ間
ぼくは探しつづけたい

シネマヴェーラにて「一刀斎は背番号6」「勝利と敗北」の2本を観てきました。


時代劇で見かける小林勝彦と大映映画でたまに見かける、特に最高殊勲夫人の宇野くん役が印象的なあの俳優が同じ人だと、今回の映画見るまで気がつかなかった。そうか、あの小林勝彦だったのか。大映時代の善良青年小林勝彦、好きだな。

ラピュタの喜劇特集で初めてお見かけして、その後気になる存在だった八波むと志さんも杉田康の子分役で出演していた。むと志さんの右後ろにいた男の子も可愛かったな。どことなく小野武彦に似てたけど、小野武彦はこの頃まだ17歳か18歳かそこらだから小野さん本人では無いだろうけどね。でも似てたなー。2本立てで続けて観た「勝利と敗北」にも似た子が出てた。飲食店で松本幹二の左横に座ってた子。むと志さんの後ろにいた人と同一だよね?なかなか可愛かったんだよこの子。名前が気になる。





「勝利と敗北」のメインは本郷功次郎だったけど、最後のリングで闘う場面では浩坊ちゃんにもしっかりスポットライト当たってました。去年同じくシネマヴェーラで観た「ひとり寝」の三上真一郎に続いて、今回は川口浩のボクサー役も見られた。ボクシング見たことないし全く詳しくないけど、やっぱり男の闘う姿はいいもんですね。


浩とひとみが兄妹役って意外と無かったかな。私は初めて見たかも。ひとみちゃんてバイクの後ろに乗ってるイメージが強い。くちづけとかさようなら今日は、とか。今作でやたらバイクシーンが多かったのは、トーハツの提供だったからか。いや知らんけど。乗り物といえば、冒頭川口浩の勤める車屋さんに停めてある車のなかに小田急バスがあった。小田急のきゅんたのセンパイ犬である銀色犬マークが映ってたからきっとそうだ。歴史資料の上でしか見たことのない昭和のあれやこれやを映画の中で実際に見ることができるのはとても嬉しいこと。映画も歴史資料に過ぎないけど、なんか嬉しい。わたしが普段乗ってる小田急バスに浩坊ちゃんも乗ってたかもしれない。いや浩はお坊ちゃんだから乗ってなかったかもしれないけど、川口浩が生きてた時代にも小田急バスって走ってたんだなー(そりゃそうだけど)。






山村聰や安部徹の風格さすがであるし、そのそれぞれの部下に村上不二夫、守田学というキャスティングも好き。やっぱり映画は大映だ。一刀斎も勝利と敗北も、2本とも面白かった。