鬱になったカウンセラー　Vol.39

 

しかし

けして大きな声で

怒鳴ったのでははなく

絞り出すような声でした

 

きっと怒鳴られた方が

課長としても

余程言い返しやすかったと

思います

 

課長のそれまでの

人を小馬鹿にしたような

顔つきが一瞬で

恐怖の表情へと一変し

 

「ちゃうねんで、俺の言い方やねんで」

 

と、言い訳？

ともとれるニュアンスのことを

言いましたが

 

僕にはその意味が

よく分からなかったのと

このままここに居ると

余計なことを言ってしまいそうで

 

そのまま

「お疲れ様でした」とだけ言って

ロッカールームへ向かいました