白い部屋がまぶしい光で満たされていく・・・
その後、部屋の壁がスクリーンみたいになって、映像が浮かび上がった。
1話目「はじまり」
http://s.ameblo.jp/hikaru-33/entry-12087521155.html?frm=theme
前回「神父」
http://s.ameblo.jp/hikaru-33/entry-12095255359.html
そこは深い森の中だった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151120/22/hikaru-33/05/67/p/o0800051913489320602.png?caw=800)
静かで、冷たい空気が漂っている薄暗い森。
森の空気と同化するように、木々に埋もれてひっそりと小さな家がたたずんでいる。
だんだんとその小さな家がズームアップされていって、窓や扉があるのがわかった。
ガラスの向こうに、灯りが見える。
私の好きな、四角いオレンジ色の光。
誰かが住んでいるの?
小さな頃に観た、白雪姫の住んでいた家に似ている。
けれども、こっちのがだいぶ地味かも。
家の見た目とはうらはらに、その灯りの色はとても暖かだ。
よく見るとそれは、ごうごうと燃えている炎の色だった。
その上には黒い鍋、ブクブクと煮立った深緑色の液体。
なにこれ・・・?
ギャッ!扉が開いた!!
出てきたのは、とんがり帽子と黒い服、右手に箒、左手には小瓶を持った・・・えっ、これって魔女?
それは、絵本に出てくる魔女そのものの姿だった。
だけど顔は絵本とはだいぶ違った。
とても穏やかで優しそうな微笑み・・・
魔女の柔らかな表情を見て、わたしは心が暖かくなった気がした。
子供のころを思い出したような、そんな気持ち。
悪い人には到底見えなかった。
魔女の足もとにはリスやウサギ、小鳥が集まってきて、魔女は小瓶のパンを動物たちにあげていた。
互いに目配せをして、友達みたいに楽しそうにお喋りしているように見えた。
きっと、この魔女は動物と心が通じているんだ。
ちょっと羨ましくなった。
スクリーンの映像が消えると、白い部屋の中心にガイドと魔女が座っていた。
「私の仲間は皆、魔女狩りに遭いました。とてもむごい殺され方をしたのです。
私たち魔女は、病気の治療や生活に役立てる為に、薬草などを使った魔術を学んでいただけなのに・・・
村の教会の神父が村人の幸せを願っているのと同じように、私たち魔女も村人の幸せを願っていました。
神父と同じように村人たちに役立つことをしているのに神父は大事にされ、魔女は狩られる。
私はただ人々の役に立ちたいだけなのです。
神父ならば殺されることも狩られる心配もない。
私は次の人生でも、人々の役に立ちたい。死ぬまでずっと・・・」
魔女は、神父さんになりたいって言ってるの?
じゃあさっきの神父さんは、魔女の生まれ変わりってこと?
そういうことなの・・・?
一瞬、頭がクラッとした。
わたしは今、すごく壮大な物語の中にいるのかも知れない。
なんて壮大な夢だろう。
いや・・・多分、夢じゃないんだろう……。
「この前も、あるんですか?」
わたしはガイドに尋ねていた。
「この前も見てみたいですか?」
「はい、見てみたいです!」
もう何でもきやがれ!!
「では、見に行きましょう。」
魔女の前の人は、日本人みたいな顔の明という国のお医者さんだった…。
次→「 今までの人生を振り返り、次の人生を決める。」
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お知らせ
11月22日(日)
『空珠いろあそび』出店です。
場所 イトーヨーカドー奈良店4Fイベント会場
最寄駅 近鉄奈良線「新大宮駅」
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12月2日(水)
伊泉龍一先生特別講座
『スピリチュアルの歴史について』
http://s.ameblo.jp/hikaru-33/entry-12084956241.html
12月12日(土)
『開運ナチュラル美メイク❤お茶会』
http://s.ameblo.jp/hikaru-33/entry-12094986029.html
参加受付中です。
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kenaz.hikaru☆gmail.comまで
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(48時間以内に返信ない場合は申し訳ないですが再度の送信よろしくお願いいたします)