ちょうどそこは、教室くらいの大きさの真っ白い部屋だった。
部屋に入ると壁がわたあめみたいで、
部屋いっぱいに白いもやがうっすらと漂っていた。
部屋の真ん中には、誰かが2人立っている。
前々回「はじまり」
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前回 「 ・・・え? 何言ってんのこの人?」
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1人は黒い肌をしていて、白い部屋の中ですごく目立っている。
腰に布を巻いただけの上半身が裸の男の人だ。
どこかのジャングルからやって来たのかな。
テレビでしかこんな人は見たことがない。
もう1人は、今わたしの横にいるガイドって人と、顔も服装も双子みたいにそっくり。
2人はわたしたちに気づくことなく、話しを続けていた。
「次はどうしますか?」
「私は母親というものを知らないのです。私の部族には母親というものが存在しません。
なぜなら子供は村全体で育てるからです。母乳がいらなくなれば男の子は男が、女の子は女が育てます。
だから私は、母親と深く一緒に暮らしてみたいのです。」
・・・・・。
「思い出しましたか?あれはあなたですよ。」
となりでガイドはそう言った。
えっ・・・??
それってどういう意味・・・・??
なんなの?ますます言ってることがわけわかんないよ。
どうしてあの人がわたしなの?
わけがわかんない・・・。
部屋の中での話はまだ続いていた。
「私の部族は、他の部族よりも貧しいと言われていました。
わたしの部族にはお金というものがなかったからです。
けれど私たちには豊かな水と大地の恵みがあり、争いもなく、みんな楽しく暮らしていました。
よその部族はお金の争いが起きると聞いています。なのでお金は・・・。」
この人、お金は欲しくないってこと?
だけどお母さんと暮らしたいって言ってる・・・。
なんだかそれって・・・・・。
「もう少し前を見に行ってみましょう。」
そう言ったガイドの顔は微笑んでいた。
次→「神父」
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お知らせ
11月の流れ(アップしました)
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11月22日(日)
『空珠いろあそび』出店
場所 イトーヨーカドー奈良店4Fイベント会場
最寄駅 近鉄奈良線「新大宮駅」
予約受付中です。
12月2日(水)
伊泉龍一先生特別講座
『スピリチュアルの歴史について』
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参加受付中です。
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