【輝子!!大丈夫です。あなたのことはナポレオンヒルが必ず守ります。あなたは書きなさい。】

 

 チビを待っててやる。そう急ぐな。おめえなら必ず書ける。おめえがチビなんだったらオレ様は構わねえ。待っててやるから絶対に書け。チビに全部教える。そういう日もある。気が散って集中できねえ時もある。でもこれは、チビにしか書けねえことだ。

 そう励ます言葉をいただいた。

 

参った。輝子はどうしたいのか、輝子はいったいなにをやってるのか、まったく分からなくなってしまい、書かなきゃいけなかったのに何一つ書くことができなかった。ナポレオン!!居ますか?せっかくサムエルが固く結んでくれたのに急に、ここに来て、ものすごく大事なときだというのに輝子は進む道の方角を見失ってしまった。輝子は本当に何がやりたいんだろう。ただ今の輝子は、あすのお風呂のことで頭がいっぱい。ただ書きたい。人間の心の行き先が危うくなってます。ナポレオン!!サムエル!!こんな輝子だけど、たっぷりと書かせて下さい。書けると思えるのです。今日は本当に情けない輝子をお見せしてしまい申し訳なかった。

 

「おう!よーし」チビは必ず昇ってくると思ってたぞ。焦るな。落ち着けば書けるようになる。風呂も入れる。悪さはしねえから安心して風呂に入れ!!おめえは基本はできるんだ。ゆっくりやりゃ、おめえは何でもできる。

 

 チビ!「おう!」オレ様とチビの間に水くせえことは無しだ。待っててやる。オレ様は今、チビの成長を見ることが楽しみなんだ。今のオレ様はこの2000年間で一番、楽しいぞ。オレ様が冬の神さまになってざっと2000年だ。歴代の冬神の中で最も活動期間が短い神だ。オレ様は罰を受けて冬神になった。チビ!!おまえに託すぞ。

 オレ様はその昔、大罪を犯し、弾劾裁判にかけられた。名は「サムエル」